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バドゥラ=スコダがRCAへ録音したシューベルト:ピアノ・ソナタ全集が別テイクも含めてBOX化!

スコダ

(1)パウル・バドゥラ=スコダ/シューベルト:ピアノ・ソナタ全集

ウィーン生まれの巨匠ピアニスト、パウル・バドゥラ=スコダの90歳を記念して(1927年10月6日生まれ)、1970年にRCAから発売されたシューベルトのピアノ・ソナタ全集が初CD化されます。1967年5月から1971年5月にかけてウィーンとローマで録音されたこのシューベルト全集は、ウィーン生まれで当時RCA の副社長・統轄企画部長だったリチャード・ジョージ・マレク(1902-1987)の肝いりで実現したもので、21曲のソナタのうち、未完のソナタについてはバドゥラ=スコダ自身による補筆完成が行なわれ、さらに第13、16、17、20、21番の5曲については、全曲ボックス発売時に差し替えられた別録音があり、今回のCD化ではそうした別録音も全て収録されています。

1971年暮れにこの全集がLP13枚組で発売された時、英グラモフォン誌は「シューベルトと同郷のバドゥラ=スコダには、ウィーン音楽の様式が血脈となって流れている。感情もドラマも決して過剰にならずにコントロールされ、シューベルトがベートーヴェンとは異なる個性の持ち主であることを示している。バドゥラ=スコダの解釈の基調となるのはくつろいだ抒情と素朴さであり、厳格なソナタ形式ではなく、ロマンティシズム溢れる夢想を追求するシューベルトの本質をこれ以上ないほどに的確に表現している」と絶賛しており、日本での1970年~71年にかけて単売で発売され、高い評価を得ていました。

バドゥラ=スコダはこのRCA全集以外にもウェストミンスターやハーモニック・レコーズなどに複数のシューベルトのソナタを録音しており、さらに独ゲヌイン・レーベルからは近年の再録音のリリースが続いています。またアルカナ・レーベルで1992~96年には自身が所有するフォルテピアノでの全集を完成させるなど、シューベルト作品への深い愛着を持つバドゥラ=スコダ。2012年、ライプツィヒ『大衆新聞』は、バドゥラ=スコダについて、「音符を鍵盤で完全に引き立たせ、愛と知的な敬意をもって演奏する、20世紀の最も優れたシューベルト・ピアニスト」と絶賛しているほどです。そうしたバドゥラ=スコダの全盛期に、RCAならではの優秀なステレオ録音で収録された全集の復活は、ピアノ愛好家、シューベルト愛好家にとって待ちに待った再発売と言えるでしょう。

オリジナル・アナログマスターからの24bit/ 192kHzリマスター。オールカラーの別冊解説書には、ピアニスト自身による新しいエッセイ、録音データを網羅したトラックリストとディスコグラフィが掲載されています(欧文のみ)。個々のディスクは初出時のLPジャケット・デザインによる紙ジャケットに封入され、CDレーベルも当時のLPレーベル・デザインを採用し、厚紙製クラムシェル・ボックスに収容されています。

パウル・バドゥラ=スコダ

1927年10月6日ウィーン生まれ。伝説的なピアニスト、エドウィン・フィッシャーのもとでスイスで学びました。1949年、無名だったスコダは、フルトヴェングラーとカラヤン両方のソリストとしてウィーンで協奏曲を演奏し、同年代のフリードリヒ・グルダ、イェルク・デームスとともに「ウィーンの三羽烏」として注目を集めます。さらに翌1950年、急病のフィッシャーの代役としてザルツブルク音楽祭にデビューして絶賛されたことが契機となり、以後世界各地で精力的な演奏活動を行なっています。録音にも早くから積極的で、1950年から開始した米ウェストミンスター・レーベルで膨大なディスコグラフィを築き上げ、さらにモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトに関してはモダン・ピアノとフォルテピアノ両方でソナタ全曲録音を果たすなど、ピリオド楽器演奏のパイオニアとしても大きな足跡を残しています。
(ソニーミュージック)

【収録予定曲】
シューベルト:
【Disc1】
1) ピアノ・ソナタ第1番ホ長調 D.157 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第2番ハ長調 D.279 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc2】
1) ピアノ・ソナタ第3番ホ長調 D.459 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第4番イ短調 D.537 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
3) ピアノ・ソナタ第5番変イ長調 D.557 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc3】
1) ピアノ・ソナタ第6番ホ短調 D.566 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調 D.568 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc4】
1) ピアノ・ソナタ第8番嬰ヘ短調D.571 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第9番ロ長調 D.575 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
3) ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 D.613 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc5】
1) ピアノ・ソナタ第11番ヘ短調 D.625 [録音]1967年、ローマ、RCA Recording Studio A
2) ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664 [録音]1971年、ウィーン、Studio Grayson
3) ピアノ・ソナタ第14番イ短調 D.784 [録音]1967年、ローマ、RCA Recording Studio A
【Disc6】
1) ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 D.840 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第16番イ短調 D.845 [録音]1971年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc7】
1) ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 D.850 [録音]1971年、ローマ、RCA Recording Studio A
2) ピアノ・ソナタ第18番ト長調 D.894 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc8】
1) ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959 [録音]1967年、ローマ、RCA Recording Studio A & 1968&1971年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc9】
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960 [録音]1971年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc10】
1) ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959 [録音]1967年、ローマ、RCA Recording Studio A & 1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc11】
1) ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
2) ピアノ・ソナタ第16番イ短調 D.845 [録音]1968年、ウィーン、Studio Grayson
【Disc12】
1) ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 D.850 [録音]1967年、ローマ、RCA Recording Studio A
【演奏】パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)

(2)バドゥラ=スコダのリスト:ピアノ・ソナタ ロ短調の2種の演奏が登場!

パウル・バドゥラ=スコダといえば、人は誰しもモーツァルトやシューベルトなどを連想するでしょうが、Gramolaレーベルは近年、そんな巨匠若き日の思わぬレパートリーの音源を続々と発掘中。なんと今回は(さきのヴィルトゥオーゾ系協奏曲集GRML99130に続き)超絶技巧の天才リストの異色作・ロ短調ソナタ!明晰な楽曲分析なくしては弾けないこの大作、意外とバドゥラ=スコダの演奏歴を彩ってきた名品でもあり、本盤ではカーネギーホールでの伝説的満席ライヴ(詳細は解説に)のみならずコンツェルトハウスでも録音が。双方6年の差しかないのに、解釈の印象は大きく違い、それはピアノの違いだけではとうてい説明し切れないほど!聴き深める意義ある復刻音源です。お見逃しなく!
(マーキュリー)

リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178(2種の演奏)

(1)1965年3月29日、ニューヨーク・
カーネギーホールにおけるライヴ収録
使用楽器:スタインウェイDモデル

(2)1971年10月、ウィーン、コンツェルトハウス
「モーツァルトの間」における収録
使用楽器:ベーゼンドルファー275

カテゴリ : ニュース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2017年08月07日 00:00