おとぎ話、ソリッドなロックンロールが冴え渡るニューアルバム『ISLAY（アイラ）』

『カルチャークラブ』に続く約2年振り、待望のニューアルバム。
先行7インチ・シングルに収録された骨太のバンドサウンドが繰り出すファンキーなリフがキマったディスコナンバー“JEALOUS LOVE”とキラキラ眩しい胸キュン・サマーアンセムの新定番“セレナーデ”。山戸結希監督の映画「溺れるナイフ」への書き下ろし提供曲“めぐり逢えたら”（セルフカバー）も収録した全部入り、納得の全11曲。

青いユーモアを感じさせる圧倒的な歌心とアップデートされたギターロックのデザインセンスが魅力。持ち前の万人受けする心憎いメロディに磨きをかけたポップでキャッチーな楽曲がズラリと並んだ充実作となった。鉄壁のバンドアンサンブルを強調しながらも要所で顔を出す効果的なシンセの響きが同居を見せる緻密さを増した音作り。ポップセンス全開、グッドメロディ満載のサイケデリックでドリーミーな味わいは秀逸でダンスミュージックでも歌ものでもある。エッジとグルーヴを両立させた明快でメリハリの効いたソリッドなロックンロールが冴え渡る上昇気流に乗った現在進行形。ISLAY と綴って（アイラ）、トップフォームをキープする絶好調のニューアルバム。