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チェコの名匠エリシュカが札響と繰り広げるチクルス第2弾!チャイコフスキー:交響曲第4番

カテゴリ : ニューリリース 

掲載: 2016年10月02日 00:00

エリシュカ

札幌交響楽団の本拠地、札幌コンサートホールKitaraでのリハーサルにもぐり込んだとき、なんとも懐かしい既視感に襲われたことがあります。チェコの名匠、ラドミル・エリシュカが札響と行なっていたのは、プロのオーケストラの練習というよりも、まるで学校の授業風景を思い起こさせてくれる類いのものでした。それも小中学校の授業というより、まるで退官間近の老教授が学生に語って聞かせる講義のような懐かしさを。
といっても、リハーサルそのものは決して穏やかなものではありません。指揮者からはオーケストラに向けて次々に難儀な要求が出されます。でも、その要求の言葉には常に、受け手である楽員への信頼感と敬意とが込められています。君たちは解かるはずだ。君たちは出来るはずだ。だから、それは指弾の色を帯びることはなく、どこまでも厳しい指摘に留まっていたのです。
他者からの要求がどんなに過酷なものであっても、人間は敬意をもって接せられると、なんとかその信頼に応えようとする生き物なのでしょう。親子どころか、祖父と孫の間で交わされているようなリハーサルには、師匠と弟子が闘う真剣勝負の雰囲気すら漂っています。後を託す者たちになんとしても伝えたいという老巨匠の想いが、離れたところから様子を窺っている部外者にも、ひしひしと伝わってきたのでした。そんな指揮者が発する言葉は、いつの間にか楽員たちに向けた「祝福」へと変わっていたのです。
ラドミル・エリシュカが札響の指揮台に初めて立ったのは、2006年のことだったそうです。1969年から90年までカルロヴィヴァリ交響楽団の首席指揮者・音楽監督を務め、その一方でプラハ音楽院の指揮科の教授を兼務していたため、国外での活動はほとんどありませんでした。それが最初の曲目であるリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」で相思相愛になってしまったとか。一目惚れとしか喩えようがありません。首席客演指揮者となってからは年に2度、来日して札響を振り、その模様はライヴ録音のCDとなって全国のファンの耳を奪ってきました。もちろん、一番の眼目はドヴォルザークやスメタナといった「お国もの」なのでしょうが、「シェエラザード」でも証明済みのように、ロシア物でも相性の良さに変わりはありません。前作の悲愴交響曲でも、背筋がぴんと伸びた雄渾な音楽運びと、チャイコフスキーな華麗な管弦楽法がビロードの絨毯のように眼前に拡がってゆく様に圧倒された思いがあります。(たぶん)少ない本数のマイクで拾った音の鮮度も抜群。ドヴォルザークの弦セレとのカップリングとなった第4番には、きっとこのコンビの更なる熟成が込められていることでしょう。
(タワーレコード)

【収録曲目】
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22
【演奏】
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団
【録音】
2016年3月、札幌コンサートホールKitara、ライヴ

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