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ジ・アゴニスト、5枚目のアルバムをリリース

The Agonist

 

バックチェリーやヘイルストームなどを手がけたマイク・プロトニコフをプロデューサーに迎えた新作は、バンドの軌跡と同様、起伏に富んだサウンドで迫るアルバムだ。威圧感あふれるギター・リフから劇的な展開を見せる「ザ・モーメント」から暴力的なスピードで押しまくる「ザ・チェイン」、ハードな勢いとメロディアスなフックを兼ね備えた「ジ・オーシャン」など、多彩なアプローチで魅せる。ダニー・マリノとパスカル“パコ”ジョビンのツイン・ギターも炸裂、「ザ・ヴィレン」などでスリリングなプレイが全開だ。

ヴィッキーも野獣のようなデス・ヴォイスとメロディアスなクリーン・ヴォイスの双璧を軸に、独自のアイデンティティを持ったヴォーカルを聴かせる。「ジ・アンカー・アンド・ザ・セイル」ではエクストリーム・チューンに乗せて異なった両スタイルが火花を散らし、「ザ・レイヴン・アイズ」でのジャジーな歌唱は彼女の新たな魅力を切り開いている。

「ザ・パスート・オブ・エンプティネス」では伸びのあるストレートなヴォーカルを披露、「ザ・マン・フー・フェル・トゥ・アース」ではミッド~スロー・テンポの曲調に絶妙な息づかいで苦悶を表現しているし、「ザ・トライアル」はシアトリカルな闇のオペレッタと呼ぶことが出来るものだ。

「多くの曲にストーリーがある。このアルバムを聴くことは、我々の世界に逃げ込んでくるようなもの」とヴィッキーが語るとおり、『ファイヴ』はジ・アゴニストの創り出すメタリック空間への旅路なのだ。前作でバンドの音楽スタイルを再確認したジ・アゴニストが新たな可能性に向かって旅立つ『ファイヴ』は、彼らがメロディック・デス・メタル新世代の旗手となることを予見させる。

さらに本編ラストではアイルランドのシンガー・ソングライター、ホージアの2013年のヒット曲「テイク・ミー・チャーチ」をカヴァー。ダークかつソウルフルにカヴァー、ジ・アゴニストのスタイルで完全咀嚼している。日本盤ボーナス・トラックとして「ザ・レイヴン・アイズ」のアコースティック・ヴァージョンを収録。ヴィッキーの熱唱は、息を呑むエモーションが込められている。

日本盤限定ボーナストラック収録
日本語解説書封入
歌詞対訳付き

 

 

 

 

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2016年09月14日 17:05