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エンリコ・ピエラヌンツィ、ピアノ・トリオ・ライヴやドラムレス作品など3作発売

Enrico Pieranunzi

Enrico Pieranunzi /
Tales From The Unexpected - Live at the Theater Gutersloh


ドイツの名門、Intuitionから、エンリコ・ピエラヌンツィのトリオ・ライヴが登場!ファンにとっては、本当にうれしい、ピアノ・トリオ作です。ドラマーには、巨匠アンドレ・チェカレリを迎えたヨーロッパ色の濃いサウンド!

路線としては、その昔、Soul Noteで出していたような風合いに近いもの。名作『Seaward』的な、これぞエンリコ・ピエラヌンツィという歴史的にもファンの心をつかんできたコンポジションも満載で、フェリーニへのオマージュが美しいワルツにのって流れるM8 のようなナンバーあり、先日の来日時に、オーディエンスの心を動かしたM3のような地中海的な世界を彷彿とさせるロマンティックなナンバーも収録。

また、日本では初披露!といって、全部のセットで演奏するつもりだ、といった自慢の新曲M5もしっかり入っています。特に軽やかなタッチが踊るように広がるM3の演奏は正に絶品。チェカレリの繊細なブラッシ、シンバル・ワークとの相性の良さを再確認しつつ、そんな理性的なことも忘れさせてしまうような、おおらか、かつ、深い美しさがあり、これは、数あるエンリコの名演の中でも屈指のものといえましょう。

もちろん『Seaward』の路線と言っても、過去をなぞるわけでないのは、言わずもがな。コンサートでは、必ず、即興曲を織り込むのがエンリコ流。2013年の来日時に「形が抽象的な即興曲にあって、オーディエンスと一体化出来る演奏を実現するのが、自分の大きな目標だ」と語っていましたが、これは、一瞬一瞬にかけてキャリアを積んできた、いかにもピエラヌンツィ氏らしい言葉。後退であったり、過去へのこだわりは皆無といえます。

録音は、2015年8月29日。来日時に録音状況もとてもよかったんだ、と、自ら語っていましたが、あっという間の作品化にも、演奏家の自信がうかがえます。

Personnel:Enrico Pieranunzi(p), Jasper Somsen(b), Andre Ceccarelli(ds)

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Enrico Pieranunzi

Enrico Pieranunzi / Proximity


トランペット(or フリューゲル)とサックス2管をフィーチャーしたエンリコ・ピエラヌンツィのドラムレス・カルテット作品。通常のジャズ目線で考えれば、異色の変則編成。しかし、一見斬新な編成とは裏腹に、エンリコ・ピエラヌンツィのピアニストとしての美学と、ロマン溢れるコンポーザーとしての魅力が十二分に引き出された作品に仕上がりました。

エンリコ・ピエラヌンツィのピアノのファンの方は、オープニングから心をつかまれること間違いなしでしょう。浮遊するようなハーモニーと、煌めくようなソロが美しいコントラストを描くピアノは正にエンリコ・ピエラヌンツィの魅力そのもので、その世界観に寄り添うフリューゲルとサックスの響きも浪漫に溢れるもの。

ベースには、SFジャズ・コレクティヴや、ジョシュア・レッドマンのオールスター・バンド、ジェイムス・ファームを始めとして、今のシーンで大活躍のマット・ペンマンが参加。そのベースの存在感は言うまでもなく、グループのリズムは、ドラムレスとなってももちろん問題なし。エンリコの流れるようなピアノと芳醇なハーモニーがドラムの響きに刻まれることなく広がる音空間は、ピアノ・トリオとはまた別の魅力があります。

M4に聴くワルツは秀逸!フェリーニの映画に誘われたような錯覚さえ覚える陰影とドラマに満ちたサウンドには、イタリアという国がもつ抒情が芳醇に薫ります。4人の成熟したミュージシャンによって奏でられた室内楽的ジャズの果実。アーティストの魅力を引き出し、新たな世界を切り拓くCAM JAZZのプロデュースが光った注目のリリースです。

Personnel:Enrico Pieranunzi (p), Ralph Alessi(tp, cor, flh), Donny McCaslin(ts & ss), Matt Penman(b)

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Enrico Pieranunzi

Enrico Pieranunzi - Marc Johnson - Paul McCandless /
Nuovi Racconti Mediterranei


EGEA諸作品の中で、美しい創造力で筆頭の話題作となった名作『Racconti Mediterranei』の続編というべき2003年録音の音源がリリースされる運びとなりました。オリジナルとなった『Racconti Mediterranei』からサウンドのコンセプトは同様の路線。

短い数フレーズにあって、エンリコが奏でるイントロは無類の美しさ。その数フレーズが、この作品の音楽的な成熟を感じさせるといっても過言でないものですが、イタリア人としてのエンリコが、その文化の源である地中海を描いたコンポジションは絶品で、筆舌に尽くしがたいドラマがあります。録音から10年余りの時を経ていますが、時の経過を越える音楽の創造性を感じる一枚。

Personnel:Enrico Pieranunzi(p), Marc Johnson(b), Paul McCandless(ds)

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ドイツのジャズ誌『JAZZthing』、レーベル Intuition、国営ラジオ放送 WDR3 による〈European Jazz Legends〉CDシリーズ第1弾、第2弾、第3弾。エンリコ・ピエラヌンツィは、第3弾。

アメリカが育んできたジャズと、ルーツであるヨーロッパの伝統とを融合させ、数十年に渡って、独自の音楽をクリエイトしてきたアーティストにスポット・ライトをあてるシリーズ企画〈European Jazz Legends〉。

仕掛け人は、ドイツのジャズ誌『JAZZthing』。2013年9月に100号を迎えた機会に立上げ。年に5回の企画で、2015年10月現在、10人のアーティストが企画され、8回目を迎えた108号からはコンサートも企画され始めました。



〈European Jazz Legends〉シリーズ
第1弾 Dieter Glawischnig / Winged By Distance
第2弾 Jasper vant Hof / on the Move
第3弾 Enrico Pieranunzi / Tales From The Unexpected - Live at the Theater Gutersloh

タグ : ジャズ・ピアノ

掲載: 2015年11月06日 20:13