みなぎる覇気と躍動感~セル&フランス国立管新発掘ライヴ! ブラームス第2番&モーツァルト第33番
まずモーツァルト、これが凄い! このはち切れんばかりの生命力は感動的だ。
ブラームスも聴きもので、感極まった聴衆は音が完全に消えるのを待ち切れず思わず拍手している
―平成の盤鬼 平林直哉―
今回発掘されたライヴは、内容的には非常に魅惑的であり、セルのディスコグラフィの中でも異彩を放つものとなろう。まず、モーツァルト、これが凄い。第1楽章をこれほど速いテンポで演奏した例は、過去にあっただろうか。このはち切れんばかりの生命力は感動的だ。第2楽章は一転してじっくりと歌うが、しかし決して耽溺しない。第3楽章の冴えたリズム、そして第1楽章同様に沸き上がるような躍動感は素晴らしい。ブラームスも聴きものだ。1967年のスタジオ録音盤は確かに優れた演奏ではあるが、あまりにも洗練されすぎていて物足りなく思う。しかし、このフランス国立とのライヴはほのかなロマンが感じられ、それが絶妙の味わいを醸し出している。(ライナーノートより平林直哉)。音質はモノラルながら良好です。
(キングインターナショナル)
【収録曲目】
モーツァルト:交響曲第33番 変ロ長調 K.319
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
【演奏】
ジョージ・セル(指揮)フランス国立管弦楽団
ライヴ録音:1958 年5月6日/シャンゼリゼ劇場
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年04月28日 21:30