メータ、ブッフビンダー、ウィーン・フィル~シェーンブルン夏の夜のコンサート2015

毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ!
ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会は、無料で10万人の音楽ファンに開放され、その模様は世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、ドゥダメル、バレンボイム、ウェルザー=メスト、マゼール、昨年はエッシェンバッハが登場など、錚々たる指揮者陣の起用というだけでなく、昨年はピアニスト、ラン・ランも登場しています。ソニー・クラシカルは2013年からこの「サマー・ナイト・コンサート」を発売していますが、その第3回目となる今年2015年は、年明けのニューイヤー・コンサートでも指揮をしたズービン・メータが登場します。メータにとっては、ラン・ランと共演した2005年以来2度目の「サマー・ナイト・コンサート」登場となります。2015年はシベリウス生誕150年ということで、冒頭のR.シュトラウスによるファンファーレ以外は北欧の作曲家の作品でそろえられています。ウィーン・フィルによる北欧ものの録音は非常に珍しく、ニールセンの「仮面舞踏会」序曲とシンディングの「春のささやき」はウィーン・フィルによる録音として初めて、グリーグの「ペール・ギュント」第1組曲とシベリウス「フィンランディア」も正規録音としては60年代のカラヤンやサージェント指揮によるセッション録音以来、半世紀ぶりとなります。今や現役の指揮者としてはウィーン・フィルと最も長い関係を築き上げているメータの指揮のもと、スケールの大きな演奏が期待できます。ソリストは、ウィーンで最も愛されている名ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーで、グリーグのピアノ協奏曲を演奏します。ハイドンからブラームスにいたるドイツ・オーストリア音楽のピアノ作品解釈で世界的に高く評価されているブッフビンダーですが、レパートリーは幅広く、ガーシュウィンまで網羅しています。日本にもたびたび来日を重ね、2013年の来日公演では、ウィーン・フィルとベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲の弾きぶりを披露し、その円熟のピアニズムは各紙誌で絶賛を受けました。2016年3月には来日が予定されています。円熟の極みにあるブッフビンダーにとってもグリーグのピアノ協奏曲は初録音となるだけに、どのような演奏となるか興味深いところです。(ソニー・クラシカル)
【演奏予定曲】
R.シュトラウス:ウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレ 作品83
ニールセン:歌劇『仮面舞踏会』序曲
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16*
シンディング:春のささやき作品32の3(ハンス・ジットによる管弦楽版)
グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲 作品46
シベリウス:交響詩『フィンランディア』作品26、ほか
【演奏】
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)*
ズービン・メータ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【収録】
2015年5月14日、ウィーン、シェーンブルン宮殿でのライヴ・レコーディング
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年04月17日 19:30