フルトヴェングラー秘蔵テープ・コレクション~全くハサミの入っていない伝説のブラームス第1番登場!!

制作者より
1952年2月10日、ベルリン・フィル創立70周年にて演奏されたブラームスの交響曲第1番は、フルトヴェングラーのライヴ録音の中でも傑出した演奏として知られています。しかしながら、これまで出ていたすべてのLP、CDは演奏中の咳ばらいや演奏上のミス(たとえば、第2楽章66小節、第3楽章139小節など)が編集されていました。
ところが、今回復刻に使用したテープはそうした箇所が全く手つかずのまま残っているだけでなく、演奏開始から楽章間のインターバル、そして終了後の約1分半にもおよぶ拍手が全くノー・カットで収録されており、非常に感動的です。
ウェーバーも演奏開始前、終了後の拍手が完全に含まれています。
なお、この2曲は余計なノイズ・カットなどを施していないため、渋くて力強く、腹の底にずしりと響くような音質で味わえます。
また、解説書には太田太郎(元東京音楽学校教授)が戦前、フルトヴェングラーのリハーサルや本番を見た寄稿文を掲載しています。日本人によるフルトヴェングラー体験記はいくつか知られていますが、その多くはおおまかな印象を伝えるものでした。しかし、この太田の文章は音楽の流れが目に見えるような詳細な記述で、たいへんに興味深いものです。
(平林直哉)
【収録曲目】
(1)ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
(2)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
【演奏】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
(1)1952年12月8日、(2)1952年2月10日
ティタニア・パラスト(ベルリン)使用
【音源】
Private archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
参考:今までに発売された1952年2月10日ライヴのブラームス第1
こちらはグランドスラム、フルトヴェングラー復刻2015年1月20日発売のベートーヴェン:交響曲第6番『田園』&第1番。
フルトヴェングラーがEMI(HMV)に残した主要録音は1960年代に疑似ステレオ化されましたが、その中でも最も出来が良いと言われたのがベートーヴェンの交響曲第1番と第6番「田園」です。この2曲を第4番+第5番(GS2119)に続いて4トラック、19センチのオープンリール・テープより復刻しました。このふっくらと広がりのある再生音は、ウィーン・フィルの艶やかな音色と、ムジークフェラインザールの優れた響きにぴったりで、オリジナルのモノーラルとは異なった魅力で味わえます。解説書にはエルヴィン・ミッターク著『ウィーン・フィルの歴史から』より、フルトヴェングラーに関する記述を訳して掲載しました。ここでは、フルトヴェングラーとウィーン・フィルとが共演し始めた頃の状況が詳しく述べられています。(平林直哉)
类别:新品发布
掲載: 2015年01月27日 14:00