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ベザイデンホウト~モーツァルト:鍵盤楽器のための作品集 Vol.7

ベザイデンホウト~モーツァルト:鍵盤楽器のための作品集 Vol.7

ベザイデンホウトのモーツァルト・シリーズ、第7集の登場です。有名なイ短調では、厳しい表情ながらも、フレーズの終わりや、ふとしたハーモニーの変化などで垣間見られる表情の柔らかさに、ベザイデンホウトのセンスを感じます。ニ長調のソナタではフォルテピアノながらオーケストラのような効果を感じさせる豊かな音色の第1楽章から、ワクワクさせられます。
当盤には、ソナタ2曲のほか、変奏曲2作も収録。サリエーリのオペラの主題による変奏曲の原作オペラは、1772年にヴィーンとマンハイムで上演されましたが、時期的に見てモーツァルトが実際の舞台を見た可能性は全くないとされています。また、変奏主題は、声楽パートではなくヴァイオリン・パートからとられているとのこと。シンコペーションでずれる両手のリズムや付点つきトリル、また、アルペジオの指示はあっても、その和音の崩し方までは指示されておらず、最終的なやり方は奏者に任される部分も多い書かれ方の作品。ドゥゼートのオペラは、1772年にパリで上演され、モーツァルトもこの舞台を実際に見たとされています。グリッサンドや3度重音の急速な下降など名人的技巧が駆使されており、非常に華やかな作品です。どちらもベザイデンホウトのセンスが冴えわたります。
(キングインターナショナル)

【曲目】
・ドゥゼートの『ジュリ』の「リゾンは眠った」による9つの変奏曲 ハ長調 K.264
・ピアノ・ソナタ イ短調 K.310
・サリエーリの歌劇『ヴェネツィアの定期市』のアリア「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲 ト長調 K.180
・ピアノ・ソナタ ニ長調 K.284
【演奏】
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)
~ポール・マクナルティ製(2009年、ディヴィゾフ[チェコ])
  アントン・ヴァルター&ゾーン、ヴィーン、1805年製のコピー
  アレクサンダー・スキーピング・コレクション~
【録音】
2012年11月(K.310)
2013年5月(K.264, 180, 284)

類別:新品發布

掲載: 2014年12月04日 12:55