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ディナースタイン『ブロードウェイ・ラファイエット』~ラヴェル、ラッサー、ガーシュウィン/協奏曲集

ディナースタインのラヴェル&ガーシュウィン

ニューヨーク出身で、高名な画家を父にもち、華やかなコンクール歴もないまま30歳を過ぎて突然CDデビューし、その卓越したセンスと多彩な表現力で一気にスター・ピアニストとなったシモーヌ・ディナースタイン。彼女の新作はラヴェル、ラッサー(1963~ )、ガーシュウィンのピアノ協奏曲集、という極めて個性的なプログラムとなっています。ガーシュウィンがラヴェルに弟子入りしようとした際、ラヴェルが「あなたはは一流のガーシュウィンなのだから、二流のラヴェルになる必要はない」と語ったことや、ここで演奏されている2曲がアメリカ発祥のジャズの影響を受けていることなど、二人の結びつきはあまりにも有名です。その間をディナースタインの友人の現代作曲家、フィリップ・ラッサーのメルヘン的に美しい作品が繋いでいるのも実に洒落ています。
共演の指揮者は、ディナースタインど同年齢で、同じニューヨークのマンハッタン音楽学校で学んだクリスチャン・ヤルヴィ。芸術家一家に育ったことでも2人は共通しています。彼のシンフォニックで、リズミカルで、透明な音感覚をもった洗練された音楽性は、彼女のピアノにぴったり。ライプツィヒMDR交響楽団を巧みにリードして、愉悦のひとときを生み出しています。
(タワーレコード)

「ゴルトベルク変奏曲」を始めとしたJ.S.バッハの作品を堂々と演奏するかと思えば、シンガー・ソングライター、ティフト・メリットとコラボレーションしたクロスオーバーアルバムで独自の世界を表現し、また新しいファンを増やしたピアニスト、シモーヌ・ディナースタインの最新アルバムは、クリスチャン・ヤルヴィ率いるライプツィヒMDR交響楽団と共演したガーシュウィンとラヴェル、そしてラッサーのピアノ協奏曲集という、これまた驚きのアルバムです。このアルバムのコンセプトは、フランスとアメリカという大西洋を横断する2つの国の音楽の共通点と影響を探るというもの。ガーシュウィンは1920年代に実際にパリを訪れ、この国の印象を音楽に記しました。そして「ラプソディー・イン・ブルー」とラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」には、リズムなど多くの点で共通項を備えています。アルバム・タイトルの「ブロードウェイ・ラファイエット」は、ジャケット写真が示しているようにニューヨーク地下鉄のブロードウェイ・ラファイエット駅のことですが、そもそもアメリカの独立戦争で活躍したフランスのラファイエット将軍に由来する地名でもあるので、アメリカとフランスとの歴史的関連性を示す符号としてアルバム・コンセプトを示すものでもあります。フィリップ・ラッサーはフランス人の母とアメリカ人の父を持つアメリカ在住の作曲家で、ディナースタインとは以前からの親友。テラークからリリースされた2008年のベルリン・コンサートでもラッサーの「バッハの主題による12の変奏曲」を弾いています。このピアノ協奏曲は2012年にディナースタインのために書かれた作品で、「バッハを尊敬している」というラッサーらしく、バッハのコラールが引用された清廉で美しい作品となっています。現在の彼女の姿だけでなく、現在のアメリカの音楽を真摯に捉えた1枚です。(ソニーミュージック)
【収録予定曲】
1.ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
2.フィリップ・ラッサー:ピアノ協奏曲「The Circle and the Child」[世界初録音]
3.ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
【演奏】
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
ライプツィヒMDR交響楽団
【録音】
2014年7月、ライプツィヒ、
MDRオーケストラザール(デジタル:セッション)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年11月26日 12:30

更新: 2015年02月13日 15:00