ウィスペルウェイ最新作~「ロココ」をテーマにした作品集 C.P.Eバッハ、チャイコフスキー、ストラヴィンスキー

独創的な音楽と完璧なテクニックで世界を魅了しているオランダのチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイ、バッハの無伴奏チェロ組曲に続くEVIL PENGUIN RECORDSからの第2弾の登場です。C.P.E.バッハのロココ風スタイル、チャイコフスキーの「ロココ」主題、そしてバロック~ロココ時代の作品に影響を受けて書かれた「プルチネッラ」に基づくストラヴィンスキーのイタリア組曲、という、「ロココ」という言葉を軸に編まれたプログラムとなっています。
チャイコフスキーのオリジナル版を採用した「ロココ変奏曲」は典雅な部分はエレガントに、テンポの速い変奏は非常にアグレッシヴにと、変幻自在に聴かせます。C.P.E.バッハは、生き生きとしたオーケストラにのって、ウィスペルウェイもパワー全開で演奏しています。ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」はチェロ独奏と弦楽アンサンブル伴奏のための編曲で、この作品のバロック性が強調されたもの。ウィスペルウェイ独特の力強さが際立つ民俗舞曲風の第3楽章や、超絶技巧のタランテラ、そして終曲の盛り上がりなど、期待を裏切らない出来栄えです。
ジョナサン・モートン(指揮)は、スコティッシュ・アンサンブルのリーダーで、ロンドン・シンフォニエッタの第1ヴァイオリン奏者。音楽監督、そしてアンサンブルのリーダーとして、英国を中心にヨーロッパで活躍している存在です。
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムは1629年に設立された伝統あるアンサンブル。総勢約50名で結成されています。近年の首席指揮者には、メスト(1987-1990)、フュルスト・ヤーノシュ(1990-1994)、ハインリヒ・シフ(1995-2001)、ジャック・ファン・ステーン(2002-2008)らがおり、2009年からはダグラス・ボイドが首席指揮者を務めています。ジャニーヌ・ヤンセンやアンドラーシュ・シフといったソリストをゲストに迎えての演奏会も行っている、格式あるアンサンブルです。
(キングインターナショナル)

【曲目】
・チャイコフスキー:ロココ主題による変奏曲 op.33(オリジナル版)
・C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 イ長調 WQ172
・ストラヴィンスキー:イタリア組曲(チェロと弦楽オーケストラによる/B.ウォルフィッシュ編[1979])
【演奏】
ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ/ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ[1760])
ジョナサン・モートン(指揮&ヴァイオリン)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
【録音】
2013年1月15~18日
ヴィンタートゥール・シュタットハウス(スイス)
類別:新品發布
掲載: 2014年11月13日 15:46