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イエス、2004年黄金期ラインナップのライヴ

Yes

 

約3年振りとなるニュー・アルバム『ヘヴン・アンド・アース』をこの夏にリリース、デビューから45周年を迎えた現在もなお、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを象徴する存在として多大な影響力を誇っているイエス。本作『イエス35周年コンサート』は今からちょうど10年前の2004年、ジョン・アンダーソン、クリス・スクワイア、スティーヴ・ハウ、アラン・ホワイト、リック・ウェイクマンという黄金期のラインナップで行われたツアーより、北米ファースト・レグ最終日となる2004年5月15日、マサチューセッツ州ローウェルのポール・ツォンガス・アリーナで行われたステージの模様を収録した映像作品である。オリジナルは2枚組DVDとして2005年6月にリリースされている。

『イエスソングス』(73年)、『海洋地形学の物語』(73年)、『究極』(77年)といったバンドのキャリアを代表する傑作を作り上げたのが先述の5人のラインナップであり、70年代以降もしばしばこのメンバーで活動を行っている。今のところこのラインナップによる最後の活動となっているのが2002~2004年にかけて行われたツアーであり、本作はその最終局面におけるパフォーマンスを記録したものということになる。この足かけ3年の間に新しいスタジオ・アルバムが発表されることはなかったが、実に160本近くのライヴを世界各地で行い、彼らのライヴにおける実力の高さを多くのオーディエンスにまざまざと見せつけることになったのも記憶に新しい。

“35周年ツアー”と銘打たれた2004年ツアーは、4月15日のシアトル公演よりスタート、北米ファースト・レグ18本、欧州レグ23本、北米セカンド・レグを23本をこなし、9月22日のメキシコ・モンテレイ公演で終了している。会場はいずれも5000人以上の規模のアリーナで、76年ツアー以来久しぶりにロジャー・ディーンがデザインしたステージセットも導入し、ヴィジュアル的にも非常に充実したものとなっている。セットリストは35年の歴史を俯瞰するかのような構成で、「エヴリ・リトル・シング」、「スウィート・ドリームス」、「儀式」、「世紀の曲がり角」、「マインド・ドライヴ」といったレアな楽曲もふんだんに盛り込まれている。また、「ラウンドアバウト」や「ロンリー・ハート」といった定番曲はあえてアコースティック・アレンジで演奏されており、このツアーならではの観どころは枚挙に暇がない。約3時間という長丁場だが、それを感じさせない圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられているのは言うまでもないだろう。

そして今回のリイシューにあたり、ボーナス・コンテンツが新たに追加されている。欧州レグ終盤にあたる2004年7月8日に出演したスイスのルガーノ・ジャズ・フェスティヴァルにおけるライヴの模様が収録されている。セットリスト的にはフェスということもあって若干短めではあるが、こちらは街中での野外公演ということで、本編とはまた異なる風情の映像となっている。黄金期メンツによる圧倒的なパフォーマンスを堪能してほしい。

【メンバー】
ジョン・アンダーソン(ヴォーカル)
クリス・スクワイア(ベース)
スティーヴ・ハウ(ギター)
リック・ウエイクマン(キーボード)
アラン・ホワイト(ドラムス)

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掲載: 2014年07月29日 20:42