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二十歳のSSW、ジョージ・エズラがデビュー

George Ezra

 

スラリ長身のさわやかな青年が、ギターの弾き語りで古都ブダペストへ思い馳せる姿がなんとも印象的……、ジョージ・エズラが歌う「ブダペスト」は本国UKのみならずハンガリー、オランダ、イタリアはじめヨーロッパ各国のチャートをじわじわと上昇中。
ジョージ・エズラは、昨年のグラストンベリーに出演し、世界に羽ばたくアーティストを選出することで注目されている“BBC Sound of 2014”でも紹介された、UK出身の二十歳のシンガー・ソングライターだ。

父が好きなポール・サイモン、ボブ・ディラン、ビリー・ブラッグ、母が好きなUKのノーザン・ソウルをかけながら家族で旅行をしたことが彼の原風景だという。最初に行ったコンサートはS Club 7というごく普通の少年が、それらに影響を受けながら曲を書くようになり、(以前はバンドでシャウトもしていたと言うが)スモーキーでブルースも感じさせるような声で抒情的な弾き語りをするようになる。育ったロンドン郊外から、ブリストルの大学に進学したことも大きな影響があったそうで(現在は音楽活動のために退学)、美しい海岸や田園の風景も彼が紡ぐ音楽から垣間見られる。

「旅の風景が音楽の原動力」と語るが、デビュー・アルバムはタイトル通り、さすらいの中で見つける静かな時間、そして発見に満ちた高揚感も感じられる瑞々しい内容となった。

ハンター・ヘイズやニュートン・フォークナーなど好きな方にもおすすめ。いつの時代も色あせないフォークを担う、新たなスターの誕生だ。

 

 

掲載: 2014年07月08日 19:45