TVアニメーション『蟲師 続章』主題歌、ルーシー・ローズ「シヴァー」

アルバム『ライク・アイ・ユースド・トゥ』で、2013年日本デビューを果たした英国出身の女性シンガーソングライター、ルーシー・ローズ。2013年の秋、Xperia Z1のキャンペーンCMで「ムーヴィン・オン・アップ」（プライマル・スクリームのカヴァー）が起用され、さらに今春よりTOKYO MX他で放送を開始した、大ヒットTVアニメーション『蟲師 続章』にて、彼女のデビュー・アルバムからの楽曲「シヴァー」が主題歌として起用された事で、アニメ、音楽ファンの間で現在注目を集めている。

主題歌「シヴァー」に関してルーシー・ローズは、

『この曲は私にとって一番意味深い曲のひとつで、だからレコーディングできる事にすごく興奮して、曲が必要としている要素を上手く反映させられたらって願っていたの。それに友人たちがミドル・エイトの部分を歌ってくれて制作も楽しかったわ。』

と語っている。また、主題歌に起用された事でアルバム『ライク・アイ・ユースド・トゥ』がヒット中。デビュー・アルバムに関しては、

『「シヴァー」とアルバムの別の収録曲でも「Like I Used To」と言うフレーズを意図せず使っていたんだけど、私が自分の曲の多くに抱いている気持ちを総括している気がしたの。どれも過去に私がしたこと、私が感じた事を描いていて、かつての私がしていたこと（＝Like I Used To）に関する曲ばかりだから、アルバムを上手く表現しているんじゃないかと思って。』

と語っている。ルーシー・ローズは初めて自身の音楽に触れる日本のリスナーにメッセージを寄せている。

『みんなが接点を見つけ出してくれたら素晴らしいなって思ってる。だって音楽を作る意味って究極的に……私にとっては“安らぎ”だから。これまでに英国とかで寄せられたリアクションで一番うれしかったのは、私の音楽が辛い体験を乗り越える助けになったとか、ある時期にすごく慰められたとか、落ち込んでいる時にハッピーにしてくれたとかっていうリアクションなの。そんな風に、このアルバムから何かを得てもらえたら、私にとってそれ以上は望めないわ。』

自身の体験を基に書かれた歌詞と楽曲、故郷の実家の居間や防空壕、村民ホールなどのユニークな場所でレコーディングされたデビュー・アルバム『ライク・アイ・ユースド・トゥ』は、オリジナル発売からもうすぐ2年が経とうとしているが、2014年の音楽シーンでの話題をさらう事は間違いないだろう。