ロイ・オービソン、ラスト・スタジオ・アルバム『Mystery Girl』25周年記念盤

哀愁溢れるヴェルヴェット・ヴォイスで後のロック・アーティストに多大な影響を与えたロイ・オービソンは、1936年4月23日テキサス州ヴァーノン生まれ。55年、サン・レコードから「ウービー・ドゥービー」でデビュー。
59年、モニュメント・レコードに移籍。「おお、プリティ・ウーマン」や「オンリー・ザ・ロンリー」など、全米で9曲、全英で10曲がトップ10にチャートイン。20曲以上のヒットを放った。70年以降しばらく停滞期が続いていたが、85年、ロック・シーンにカムバック。87年にはロックの殿堂入りを果たした。
同年、復活ライヴとなった「ブラック&ホワイト・ナイト」にはブルース・スプリングスティーン、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツなど豪華ゲストが参加し、話題となる。88年、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ジェフ・リンとスーパーグループ、”トラヴェリング・ウィルベリーズ”を結成。アルバムは全米3位となる大ヒットを記録し、グラミー賞も受賞。
素晴らしい復活と遂げた矢先の同年12月に52歳で急逝し、89年2月に発売された『Mystery Girl』がスタジオ・ラスト・アルバムとなった。『Mystery Girl』は全米5位、全英1位など、世界各国で大ヒットを記録する。
トラヴェリング・ウィルベリーズの活動と前後して制作された作品でトラヴェリング・ウィルベリーズ・メンバーのジェフ・リン、トム・ペティ、ジョージ・ハリスンが参加。他にジム・ケルトナー、マイク・キャンベル、ボノ、Tボーン・バーネットという豪華メンバーも参加している。
25周年Deluxe盤は『Mystery Girl』全10曲の他に、貴重な未発表スタジオ&ワーク・テープのデモ音源9曲をボーナス・トラックとして収録。ボーナス・トラックの未発表曲「ザ・ウェイ・イズ・ラヴ」では新たにギター、ドラム、ロイの3人の息子のヴォーカルを追加している。また、新たに追加されたDVDには曲毎にロイ・オービソン、バーバラ・オービソン、ジェフ・リン、トム・ペティ、BONO、ジム・ケルトナーなど、当時の関係者へのインタビューと貴重なレコーディング映像でアルバム制作の過程を追ったドキュメンタリー(約1時間)と8曲のミュージック・ビデオが収録されており、オービソン・ファンのみならず、全ロック・ファン必聴&必見と言える内容!
タグ : リイシュー
掲載: 2014年05月19日 21:18