ヴァイタルで先鋭的！　カエターニ指揮のショスタコーヴィチ：交響曲全集が廉価BOX化

オレグ・カエターニ（1956～　）が、2000～2006年に録音したショスタコーヴィチの交響曲全集が廉価BOX10枚組で再発売されます。カエターニはスイスの指揮者。父は20世紀を代表する名指揮者の一人、イーゴリ・マルケヴィッチです。母の姓を名乗り、母の祖国イタリアで名教師フランコ・フェラーラの指導を受けた後、旧ソ連に留学し、キリル・コンドラシンとイリア・ムーシンに師事しました。ドイツのオペラハウスで経験を積み、2001年にミラノ・スカラ座へデビュー。2005～2009年にはメルボルン交響楽団の芸術監督を務めました。
このショスタコーヴィチの交響曲全集は、ショスタコーヴィチ生誕100年の2006年を目標に、イタリアのARTSレーベルがSACDハイブリッド盤でのリリースのために企画、録音したもので、旧ソ連に学び、ショスタコーヴィチの音楽に造詣の深いカエターニに白羽の矢が立ちました。イタリアのミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の明るい音色と、カエターニのヴァイタルで先鋭的な音楽性が融合した、ユニークなショスタコーヴィチ演奏として一部ファンの間で話題となりました。SACDハイブリッド盤による全集は2006年に発売されましたが、約2万円と高価だったため、ベストセラーとはなりませんでした。
今回、CDで再度全集をまとめ、期間限定スペシャル・プライスでご案内することとなりました。この機会にぜひカエターニの意欲作に接していただければ幸いです。
ショスタコーヴィチ：交響曲全集
オレグ・カエターニ指揮
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
ミラノ公会堂での録音
CD1
交響曲第1番へ短調 Op.10（2004年3月録音）
交響曲第15番イ長調 Op.141（2005年6月録音）
CD2
交響曲第12番 ニ短調 Op.112“1917”(2005年7月録音）
交響曲第2番ロ長調 Op. 14 “10月革命に捧ぐ”（2005年7月録音）
CD3
交響曲第3番変ホ長調 Op.20 “メーデー”*（2006年4～6月録音）
交響曲第14 番ト短調 Op.135°（2006年4～6月録音）
マリーナ・ポプラフスカヤ（S）°
ミハイル・ダヴィドフ（Br）°
ミラノ・ジゼッペ・ヴェルディ交響合唱団
CD4
交響曲第4番ハ短調 Op.43（2004年3月録音）
初稿断章Adagio - Allegro non troppo（2004年3月録音）
CD5
交響曲第5番ニ短調 Op.47（2001年1月録音）
交響曲第6番ロ短調 Op.54（2002年1月録音）
CD6
交響曲第7番ハ長調 Op.60“レニングラード”（2000年12月録音）
CD7
交響曲第8番ハ短調 Op.65（2004年10月録音）
CD8
交響曲第9番変ホ長調 Op.70（2003年2月録音）
交響曲第10番ホ短調 Op.93（2002年3月録音）
CD9
交響曲第11番ト短調 Op.103 “1905”（2003年3月録音）
CD10
交響曲第13番変ロ短調 Op.113 “バビ・ヤール”（2006年5月録音）
パーヴェル・クディノフ（Bs)
ミラノ・ジゼッペ・ヴェルディ交響合唱団
＊クラムシェル・ボックス仕様、ブックレット（英語表記）を封入、内袋入りの各ディスクは紙ジャケットに収納されています。