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これまで誰も聴いたことのない衝撃のハンブルク稿。ヘンゲルブロック~マーラー:交響曲第1番「巨人」(世界初録音)

ヘンゲルブロック~マーラー:交響曲第1番「巨人」(ハンブルグ稿(国際マーラー協会新全集版)/ 世界初録音)

マーラー交響曲第1番「巨人」のハンブルク稿を、ヘンゲルブロックが国際マーラー協会新全集版を用いて世界初録音しました。国内盤のみ充実解説を付けた超豪華仕様となっております。

日本盤のみ解説書に
「マーラー指揮による「巨人」の演奏記録」
「1883年~1896年のマーラーの音楽活動と作品」掲載

日本語解説:正味18ページ

ヘンゲルブロック~マーラー:交響曲第1番「巨人」(解説サンプル)

※日本盤解説書より抜粋

2011年秋から名門北ドイツ放送響首席指揮者に就任し、その充実した演奏でドイツ音楽界にセンセーションを巻き起こしている指揮者トーマス・ヘンゲルブロック。北ドイツ放送響との録音プロジェクトの国内発売第2弾として、同響の本拠地ハンブルクとも所縁の深いマーラーの交響曲第1番のハンブルク稿の新全集版による世界初録音をリリース。
この「ハンブルク稿」は、マーラーが1889年のブダペストでの初演の失敗後、1893年のハンブルクでの再演に際して改訂を施した形態を復元したもので、現行の交響曲第1番が4楽章制であるのに対し、「交響形式による音詩『巨人』」と題され、「花の章」を第2楽章に加えた全2部・5楽章制で、オーケストレーションの細部の異動も数多い。
今回は国際マーラー協会から出版が予定されている新全集版による世界初録音で、2014年5月9日、ヘンゲルブロック指揮北ドイツ放送響によるハンブルク国際音楽祭のオープニングで世界初演が予定されている。従来のハンブルク稿の底本となっていたマーラーによる自筆譜(イェール大学所蔵)のみならず、出版を前提として同時期に作成されていた筆写譜(生前のブルーノ・ワルターが所有し、現在はニューヨーク公共図書館蔵)に書きこまれたマーラー自身の改訂(1893年ハンブルク上演のためのリハーサルの過程での追加、さらには翌1894年のワーマール上演を見越しての改訂と思われる)を初めて参照することによって、従来知られていた「ハンブルク稿」よりも現行版に近づいた稿態となっているのが聴きもの。例えば、第1楽章冒頭のホルン~トランペットによるファンファーレ動機が舞台裏で奏でられ、第3楽章(スケルツォ)の冒頭にティンパニは加わらず、第4楽章の冒頭はコントラバスのみのソロで、チェロは加わっておらず、フィナーレ(第5楽章)の最後では、トゥッティの2回の和音の間の小節が現行版と同じ長さに短縮されている、また編成の点でも現行版と同じに拡大されている、などの点である。
ヘンゲルブロックの指揮のもと、軽快で色彩感豊かな木管、対向配置で生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、そして立体感と透明感のあるオーケストラの響きが立ち上り、重厚な名門北ドイツ放送響が全く新しいスーパー・オーケストラに変貌しているさまはまさに驚愕の一言に尽きる。そうしたオーケストラのフレッシュな響きを鮮明に捉えた録音によって、ハンブルク稿ならではのオーケストレーションの異動を従来盤よりもはっきりと体得することが出来る。
解説:ユリウス・ハイレ「ハンブルクの『巨人』~マーラーの『交響形式による音詩』について」、木幡一誠「《交響曲形式による音詩「巨人」》ハンブルク稿の新たな姿~ヘンゲルブロックによる世界初録音に寄せて」(ソニー・クラシカル)

【収録曲】
グスタフ・マーラー(1860-1911)
交響形式による音詩「巨人」
(交響曲第1番ニ長調「巨人」の1893年ハンブルク稿)
※国際マーラー協会新全集版による世界初録音
第1部『青春の日々より』 花の絵、果実の絵、茨棘の絵
1.第1楽章「春、そして終わることなく」
  ゆっくりとひきずるように~最初は非常におだやかに
2.第2楽章「花の章」アンダンテ・コン・モート 
  (トランペット・ソロ:ギヨーム・クールーミ)
3.第3楽章「順風満帆」(スケルツォ)
  力強く躍動して(ゆっくりとしたワルツのテンポで)
第2部『人間喜劇』
4.第4楽章「難破!」(カロ風の葬送行進曲)
  厳粛に威厳をもって、ひきずらないで
  (コントラバス・ソロ:エッケハルト・ベリンガー)
5.第5楽章「地獄から」嵐のように躍動して

【演奏】
北ドイツ放送交響楽団
指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
【録音】
2013年5月29日~31日(第2~4楽章)
2014年1月20日~23日(第1・5楽章)
リューベック ムジーク・ウント・コングレスハレ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年04月22日 18:58