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作編曲/演奏/歌唱全てを備える才女・小田朋美のデビュー作

 

 「坂本龍一、渋谷慶一郎に続く〈東京芸大作曲科卒の非クラシック・アーティスト〉しかも女性」という履歴、27歳という若さ、作曲は元より、オーケストレーション規模でフーガから現代的な響きまで駆使する完成された編曲力、古典からモダンポリリズムに至る、独特で卓越したピアノの演奏能力、トランシーなまでの濃厚な歌唱力、と圧倒的で全方向的な才能・小田朋美が、菊地成孔との共同プロデュースでデビュー!

 「無名の若い女性タレントがデビュー」という現象がアイドル/R&B系/アニソンに過集中している状況下での我が国の盲点と偏向を痛撃する、久々の、もしくは初めての女性サラブレッド。

 自らのピアノの弾き語りに弦楽四重奏団を加えたスタイルでアマチュア活動を続けていた頃から、性別や年齢を超えた熱狂的なファンが続出、東京芸大楽理科の菊地の講義の聴講しており、後にDCPRGのドラマーとなる田中教順との交流を機に菊地と知り合い、菊地のメールマガジンに於ける動画コンテンツ「ポップ・アナリーゼ(ポピュラー音楽分析)」分析チームの一人としてレギュラー出演、ボーイッシュでアンニュイなルックスと知的で高い分析能力で人気を博す中、本作の作曲/録音を開始。

 当初プロデュースの予定はなかった菊地が依頼を受け、未完成の段階の作品を聴き、余りの完成度とクラシックベースの音楽性から一度は辞退するも、作品の完成までのヘルプとしてカヴァーの選曲、ジャケットワーク、アルバムタイトル、曲順やプロモーション等々、共同プロデュースという形で製作に協力しているが、収録楽曲には一切の手を加えてもいないし録音現場にも立ち会っていない。

 アルバムは前述の〈弦楽四重奏+ピアノ弾き語り〉スタイルと〈田中教順(ds)とのデュオ演奏〉のバイスタイルで構成され、均整のとれた構築美の中に、ファドやゴスペルにまで通じる濃厚な歌唱が響く前者と、プログレの臨界とも言うべき、ポップチューンのタイムモジュレーション(時間の伸縮)を即興的に行う後者は、どちらもクオリティ自体が斬新に感じるほどの驚異的な強度を放っている。

 無限の可能性と壊れ易さ、粗暴なまでのボーイッシュと胸を締め付けるガーリーな声の魅力、オリンピアードなまでの実力が遊戯の様に楽々と繰り出される奇跡は、聴くものを捉えて離さない。

 「才媛」という古語や「降臨」という死語が、震災後3年という未来に鮮やかに蘇る小田朋美のデビュー・アルバム『シャーマン狩り/GO GUNNING FOR SHAMAN』を是非お聴き下さい!

【収録曲】
1. Love the world
2.〔風が吹き風が吹き〕
3. ぬすびと
4. 雨よ降れ
5. 鏡の中の十月
6. Angelic
7. 狩りの技法 Op.1
8. Mのロマンス
9. カムダウンモーゼ

【パーソネル】
小田朋美(pf、vo)
吉田篤貴(Vn)
雨宮麻未子(Vn)
舘泉礼一(Vl)
関口将史(vc)
田中教順(ds)

【プロデュース】
小田朋美/菊地成孔

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年11月13日 17:47

更新: 2013年12月04日 00:00