ペク・チヨン、最新インタビュー到着

ニュー・シングルは『この愛、忘れないで』というタイトルで、この曲は、韓国で大ヒットしたドラマ「IRIS」の主題歌“イッチマラヨ”の日本語ヴァージョン。シングル化は初となるこの楽曲だが、初回限定盤には、日本デビュー・ライヴで歌唱した“この愛、忘れないで”がDVD特典として収録され、ペク・チヨンが初めて日本語歌唱した模様が見られる。通常盤には原曲“イッチマラヨ”のアコースティック・ヴァージョンが収録され、珠玉のヴォーカルが際立つ新アレンジとなっている。そして、同時リリースのDVDは、5月1日に赤坂BLITZで行われた日本デビュー・ショーケースを完全収録。発売と同時にソールド・アウトとなったプレミアム・ライヴが、あますところなく収録されるほか、来日時の密着映像や、フォトギャラリー、各曲解説も収録。
『この愛、忘れないで』
初回限定盤(CD+DVD)
1:この愛、忘れないで(日本語歌詞)
2:声(韓国語オリジナル歌詞)
3:この愛、忘れないで(オリジナルカラオケ)
4:声(インストゥルメンタル)
通常盤(CD)
1:この愛、忘れないで(日本語歌詞)
2:声(韓国語オリジナル歌詞)
3:イッチマラヨ(韓国語オリジナル歌詞)
4:この愛、忘れないで(オリジナルカラオケ)
5:声(インストゥルメンタル)
『ペク・チヨン PREMIUM NIGHT 日本デビュー"シークレット・ガーデン"~その女~発売記念コンサート』
収録内容
1:ク ヨジャ
2:銃に撃たれたように
3:愛さない~サランアネ
4:唇を許して
5:GOOD BOY
6:時が経てば
7:嫌だ
8:私の耳にキャンディ
9:この愛、忘れないで(PREMIUM NIGTH VERSION)
10:その女
*特典映像(来日時密着映像、フォトギャラリー、各曲解説他)
ペク・チヨン最新インタビュー到着
切なくも表現力豊かな声で聴く者の心を揺さぶり、舞台では笑顔を絶やさず、時には豪快に笑う。そんなギャップが愛おしくなるバラード・シンガーのペク・チヨン。彼女が2013年5月にシングル「その女」で日本デビューを果たし、9月25日に2ndシングル「この愛、忘れないで」をリリースした。この歌への想いとは、そして、オフモードなプライベートは? プロモーション来日を果たした彼女に話を聞いた。
――「IRIS」未見の方も聴いてほしい「この愛、忘れないで」
1999年に1stアルバム『Sorrow』を発表し、サルサ、ラテン、テクノのエッセンスを取り入れたダンス・ナンバーで瞬く間に頂点に。以来、ダンス・ポップの歌手として人気を享受したが、2006年、日本デビュー・シングルにも収録した「愛さない~サランアネ~」の大ヒットが転機となり、バラード歌手へとシフト。今や韓国バラード界を代表するだけでなく、数々のドラマOSTへの参加で「OSTの女王」とも呼ばれる。
バラードを主軸にしつつ、今もダンス曲では艶やか、かつ、セクシーなステージを披露するチヨン。キャリア14年目のベテランながら、日本初上陸は2010年10月に開催された「K-POP Night in Japan 2010」(@東京国際フォーラムA)と意外にも遅かった。
ペク・チヨン「幼い頃から日本の歌をよく聴いていましたが、以前は日本文化の流入が制限されていたため、日本は『近くて遠い国』と言うイメージがありました。でも、歌の世界ではBoAが韓流に火をつけましたよね。そして、彼女が活躍して以降、次から次へとアイドルが日本でデビューするのを見て、いつかは私もバラードのお手本になる歌手として、日本でデビューしたいなと思っていたんです」
その後も日韓を往復したチヨンは、徐々に日本デビューに向けての動きを加速させ、今年5月にドラマ「シークレット・ガーデン」の挿入歌「その女」で日本デビュー。USEN歌謡曲部門第一位にもランクインし、好調なスタートを切った。
「この愛、忘れないで」は大ヒット・ドラマ「IRIS」の挿入歌として知られる「イッチマラヨ」の日本語カバー。キム・テヒ演じるヒロイン、チェ・スンヒのイ・ビョンホン演じる主人公キム・ヒョンジュンへの愛情を代弁した切なさ溢れるバラードだ。
ペク・チヨン「相手の目の前で実際に声を出すのではなく、『行かないで』という言葉を泣きながら心の中で叫んでいる点は日本語バージョンも同じです。ただ、日本語で歌う際は、歌詞の一つ一つにこだわらず、全体像をイメージすることを心掛けました。地面に白い雪が積もる中、一人の女性が素足で立ち、暖かな日差しが照らしている……そんな情景をイメージしながら歌っています。ドラマを見ていない人も、そうした場面を思い浮かべながら聞いてもらえたら、嬉しいですね。悲しくて切ない雰囲気もありますが、『愛する人と一緒にいたい、この愛を永遠に記憶してほしい』と願う女性の心を上手に表現した温かい歌なんです」
レコーディングは今年2月に行われ、自身にとって初の日本語での録音。不安な点もあったと推測されるが、レコード会社のディレクターは「レコーディングの現場で泣きそうになりました。日本人スタッフが聴いても遜色のないほど綺麗な発音で、感情が伝わり泣きそうになって。韓国人スタッフも『意味は分からないけど日本語のほうが胸に響くね』というほどでした」と振り返る。
よりアダルトなリアレンジを施され、約半年の熟成期間を経て発表された本作は、2作目にして、マスターピースとも呼べる仕上がりになっている。
――プライベート充実な歌姫流リラックス法とは?
劇中流れる「イッチマラヨ」に涙線が緩みがちになるが、チヨン自身は爆破や戦闘シーンを見て楽しんだそう。映画でもアクションシーンたっぷりのブロックバスター映画が好きだと明かす。そうした映画の好みや絶えない笑顔の秘密はオープンで前向きな性格にある。
ペク・チヨン「男性アイドルと共演する時も、私が先輩のせいでしょうか、最初はみんなが萎縮しているみたい。でも、私自身、意外にミスが多いので、そんな姿を飾ることなく見せてしまうとあっという間に親しくなれます。そして、私のストレス解消法は、陽気な友達と会って、一緒に飲んだり食べたりすること。過去を振り返らないというより、自分のためになるものだけを振り返ります(笑)。また、豊かな自然があって、そこに家族や友達、ペットの犬がいれば、どんな場所でも癒されます。今飼っているペットの名前はボヤとスリ。韓国語で真っ白なイメージをボヤというんですが、一匹は真っ白な犬なので、そう呼んでいます。もう一匹は旦那さん(俳優のチョン・ソグォン)が出演したドラマ『屋根部屋のプリンス』の役名から。ウ・ヨンスルという役だったので、犬のことも『スリ、スリ』って呼んでるんです」
新婚旅行先で大きなハンバーガーにパクつく写真をファンに公開するなど表裏のないチヨンはステージ上でもピュア。テレビのオーディション番組で審査員を務める彼女はエントリーする歌手志望者にも「純粋であれ」とアドバイスし、自身が14年間、第一線で活躍できた理由もピュアだったからと語る。
ペク・チヨン「プロを目指す以上、曲の解釈や練習も必要ですが、一番大事なのは純粋な気持ちで歌うこと。テクニックに走れば、曲が壊れてしまいますし、私自身、いつも純粋であるよう努力しています。コンサートでミスをし、それが美しく見えることもありますが、純粋な気持ちで歌っているからこそ、そう映るのだと思います」
――DVDには彼女のBESTを収録
プライベートでは新婚1年目でラブラブ真っ只中。ご主人の話になると一層頬が緩む。
ペク・チヨン「ソグォンさんは私以上にたくさんの音楽を聴き、音楽への関心も高い。旦那さんのレコーディングした声も聴きたいので、いつか、きっかけを作って、是非一緒に歌いたいと思っています」
音楽的な変化も予想されるが、「結婚して幸せを感じていますが、音楽的にはあまり影響がないみたい(笑)」と語り、今後も切な系バラードが中心になりそうだ。
「この愛、忘れないで」と同時に、初のライブDVD「ペク・チヨン PREMIUM NIGHT日本デビュー“シークレット・ガーデン”~その女~発売記念コンサート」も発売された。これは5月に東京・赤坂BLITZで行われたデビューショーケースを完全収録したもので、チヨンも「ショーケースは時間の制約もあるので、当然、曲数も限られますが、改めて振り返れば、ここに収録された曲が私のベスト」と太鼓判を押す作品。「この愛、忘れないで」は日本語と韓国語のミックスで歌ったプレミアムなバージョンを収めたと聞けば、見逃せないはずだ!
今年、名前の英語表記をBAEK JI YOUNGからBAEK Z YOUNGにちょっとだけチェンジ。心機一転かと思いきや、
ペク・チヨン「特に意味はありません(笑)。Zの文字のフォントには可愛らしいものや綺麗なものが多かったので、それが気に入って変えました」
と明かし、肩の力の抜け具合もまたいい。
歌唱、人柄、ピュアな歌ごころで人々を魅了するペク・チヨンの日本での活動はまだ端緒についたばかり。チヨン未体験の方にはまず「この愛、忘れないで」とライブDVDをお勧めしたい。
掲載: 2013年07月16日 18:00
更新: 2013年11月15日 18:30