ブラジリアン・ボッサの新風!日系3世のSSW=ケイシー・コスタ

ブラジル北東部ベレン生まれ、日系3世のシンガー・ソングライター、ケイシー・コスタのアルバム『イエマンジャ(海の女神)』がヴィーナス・レコードから登場。
ネイティブならではのグルーヴのある歌声とリズム、日本とブラジルの2つの文化をバックボーンにした自由な表現が魅力の作品です。
ケイシー・コスタと他のボッサ・シンガーとの決定的な違いは、そのオリジナル曲から濃密に立ち昇る熱帯雨林の匂い、ポルトギースのサウダーヂとアフリカン・ドラムの遠い響きにインディオの野生の祈りがミックスされて聴こえてくるプリミティヴな精神性にあり、それはカリオカ(リオ生まれ)でもパウリスタ(サンパウロ生まれ)でもない、ブラジル北東部アマゾン河口の町べレン育ちの血がおのずと騒ぐ野生のDNAと、感性が人一倍強いインディゴ・チルドレンのなせる業であるのではないだろうか。
今回の作品はボサノヴァのスタンダード・ナンバーを中心にオリジナル曲も2曲収録。カヴァー曲を聴けば、いわゆる「ボサノヴァの名曲のカヴァー」とは明らかに異なる、彼女の個性を感じ取れるのではないだろうか。
また、ケイシーが弾くギターは、彼女が師事する名うての個性派フィロー・マシャード譲りの独特のハーモニーのセンスで、ステレオタイプなボサノヴァの枠に縛られない音楽性を発揮している。(ライナー・ノーツより抜粋)
【収録曲】
1. おいしい水
2. バラに降る雨
3. アインダ・ベン
4. イパネマの娘
5. ウェーヴ
6. 二人と海
7. 三月の雨
8. コルコヴァード
9. イエマンジャ(海の女神)(オリジナル曲)
10. 愛のカケラ(オリジナル曲)
11. 南の国
12. 涙そうそう -Bonus Track-
ケイシー・コスタ“イエマンジャ”PV ※アルバム収録テイクとは異なります
ケイシー・コスタ プロフィール
1986年5月13日(奴隷廃止法の日) ブラジル北東部、ベレン生まれ。音楽一家に生まれ育ち、父はブラジル北東部で沢山のヒットソングを持つ大物歌手テディ・マックス。8歳で来日、9歳から兄弟と一緒に歌い始め、15歳のとき、父と共演していたサッカー選手アルシンドの誕生日パーティーでスカウトされ、作曲を始める。19歳でサンパウロのトム・ジョビン音楽大学(U.L.M.)に2万人の応募者の中から選抜され帰国。その後、サンパウロでボイストレーナーとしても活動し、2010年にはリオデジャネイロでブラジル音楽会を代表するアーチストのひとり、ジョルジ・ベンによる「NOVOS TALENTOS(新たな才能)」イベントにオープニング・アクトとして出演。2011年には世界で五指に入るギタリスト、フィロー・マシャードと共演。フィローにはギターも師事する。2012年8月に再来日しライヴを再開。偶然見たDJ/プロデューサーの須永辰緒氏に見初められ、ユッカ・エスコラのボッサ・プロジェクトに参加。その後、ヴィーナス・レコードのプロデューサに気に入られ2013年7月17日に初のソロ・デビュー・アルバムをリリース。