こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

注目アイテム詳細

テナーの猛者スティーヴ・グロスマンが残した伝説的名演2作が復刻

スティーヴ・グロスマン

 ほとばしる激情、圧倒的な音圧、ばく進する重戦車のごとき推進力。

 「ジャズ界の生ける神様」「最後の野獣系ハードバッパー」、スティーヴ・グロスマンがもっともケモノじみていた1970年代。この超人的テナー・サックス奏者がストーン・アライアンスの面々と繰り広げたハードコア・スピリチュアル・フュージョンの傑作2タイトルを、オリジナル・ジャケットを忠実に再現したA式紙ジャケット仕様、リマスタリング盤で復刻。

 エルヴィン・ジョーンズの伝説的ライヴ盤『Live At The Lighthouse』でこの男の暴力的なテナーにぶちのめされた人は多いでしょう。規格外のサックスの「鳴り」と鬼気迫るテンションで吹き倒される洪水のようなコルトレーン・フレーズ。1969年、わずか18歳でウェイン・ショーターの後任としてマイルス・デイヴィス・グループ入り。『Jack Johnson』『Live-Evil』といったアルバムに参加。1971年からはエルヴィンのもとデイヴ・リーヴマンとのツイン・サックスで存在感を示す。以降はエルヴィン・バンドでの同僚ジーン・パーラ(b)とドン・アライアス(perc)との裏RTF的ユニット、ストーン・アライアンスで1970年代を駆け抜けたスティーヴ・グロスマン。間違いなくその絶頂期であった1970年代のリーダー作2枚を紙ジャケ/リマスターでお届けします。

スティーヴ・グロスマン『サム・シェイプス・トゥ・カム』
■1973年録音の初リーダー作
 のちにストーン・アライアンスを結成するパーラ、アライアスに加え、当時マハヴィシュヌ・オーケストラに参加していたヤン・ハマー(key)とのカルテット編成。モーダル/スピリチュアルなアトモスフィアにぶつけられるラテン/ファンクのビート。フリーキーな展開も辞さないアグレッシヴな先鋭性。ブレイク・ビーツ・クラシックとしても知られるジャズ・ファンク“Zulu Stomp”、疾走のモーダル・ジャズ“Pressure Point”、グロスマンの咆哮が阿鼻叫喚のスリルを呼ぶスピリチュアル・ファンク“The Sixth Sense”など、若さと狂気をはらんだ入魂の1枚。

 

スティーヴ・グロスマン『テラ・ファーマ』
■1977年発表の3作目
 イタリア<Horo>盤をはさんで1975年、1976年に制作されたサード・アルバム。ファースト・アルバムと同じメンツながら、よりラテン/ファンクとのクロスオーヴァー度が増した印象。強烈なアフロ・ブラジリアンのリズムにのって吹きまくる“Katonah”はのちに何度も再演されるグロスマン・クラシック。超高速のエレクトリック・ビバップ“37 Willoughby Place”、多重録音を駆使したモーダル・ファンク“Enya”、バウンシーでファンキィなフュージョン・ファンク“Inmate Man”、怒濤の吹きっぷりを見せる“This Way Out”ほか、超絶的ビートでグロスマンに対峙するリズム隊もキレてます。

 

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ジャズ復刻&発掘 リイシュー フュージョン

掲載: 2013年06月06日 14:10

更新: 2013年06月06日 14:10