1966 QUARTETの最新盤!Help! ~Beatles Classics

ほとばしる鮮烈なグルーヴ。
クール&メロウな クラシカル・ビートルズ!
「ノルウェーの森~ビートルズ・クラシックス」で、2010年に鮮烈デビューした1966 QUARTET。ビートルズの日本の初代プロデューサーである高嶋弘之氏の肝煎で結成され、「ビートルズをクラシックに」の合言葉のもと、格調高いアレンジと確かな演奏技術で披露されたビートルズ・ナンバーは、通り一遍のカヴァー物とは一線を画すアルバムとして、印象的なパロディージャケットとともに大いに評価をされました。
その後、英国バンド、クイーンのカヴァーでロックテイストを、マイケル・ジャクソンのカヴァーでダンスチューンのエッセンスを見事に取り込みながら、アンサンブル・表現力を大きく成長させてきた1966 QUARTET。充実したステージは各地で好評を博し、会場でのCDの販売の好調ぶりや、翌年への公演リピートなど、着実に力が蓄えられてきている印象を強く与えています。
今回の第4弾アルバムでは、改めてビートルズへと原点回帰。メンバーの強い希望により、企画の初期段階から、選曲や編曲方針など内容に関して、これまで以上に積極的に関与してのアルバム制作になりました。録音までのリハーサルでは、細部にわたっての各人のコダワリをぶつけながら見事にまとめ上げてゆき、その過程でグループとしての結束力を再確認。
レコーディング初日は、ちょうど50年前にビートルズがデビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」をリリースしたその日。運命を感じながらの録音は、スタッフも驚く充実の仕上がり。これまで3枚のアルバム制作の蓄積に裏打ちされた音楽的自信に溢れたもので、継続してアレンジ提供をしてきた加藤真一郎氏をして「演奏が編曲を超えた!」を言わしめました。どの曲も生き生きとして、メンバー自身が演奏を楽しんでいるのが伝わることが、アルバムの好感度を更にアップします。バラードのクラシカルでしっとりとした表現は言わずもがなですが、ロックンロールナンバーの「キレキレ」の表現は、リスナーの心を捉えて離さないはずです。しかも力強さだけでなく気品すら感じさせるギリギリのストライクゾーンを決めてくれたあたり、アーティストとしての格を何段も上げたと申し上げても過言では無いでしょう!

【Art Direction by NIGO】
今作は、アートワーク全般・MV撮影全てにおいて、クリエイティブ・ディレクターとして活躍するNIGO氏が担当。
【収録曲&全15曲の聴きどころ】
1.Help!(2:12)
本アルバムのイチ押し曲。小気味良いロックンロールのリズムの上に、弦の3人によるメロディーの交代とコーラスが印象的
2.Can't Buy Me Love (1:39)
イチ押し曲に負けない仕上がりのロックンロールナンバー。イントロ無しのサビ始まりの衝撃をいかに再現できるか!
3.And I Love Her (2:49)
バラードの名曲。チェロの林はるかソロフィーチャー曲。クラシカルな装いでしっとりと歌い上げます。
4.I Feel Fine (2:06)
チェロが繰り返すクールなリフの上に、ヴァイオリン2本による効果抜群のコーラスが印象的な曲。クイーン、マイケルで鍛えたグルーヴ感が活きています。
5.Hey Jude (4:29)
1stアルバムにも収録したビートルズの代名詞。アレンジを変えて再登場。クラシカルな充実感たっぷりに聴かせます。
6.Back In The U.S.S.R. (2:27)
ヴァイオリン松浦梨沙ソロフィーチャー曲。キレキレに歌うヴァイオリン・ソロだけでなく、攻めのリズムでロックのグルーヴを支えるバックの3人にも注目を。
7.Hello Goodbye (3:12)
メロディーはシンプルだが、多くの合いの手、印象的なコード進行など、音楽的要素が盛りだくさんの名曲。それらを漏らさず盛り込んだアレンジは4人編成を最大限活用したもの。
8.Nowhere Man (2:41)
ビートルズの素晴らしいコーラスワークを、見事にインスト化した曲。3コーラス目の大胆転調と劇的アレンジがアクセント!
9.Ob-La-Di, Ob-La-Da (2:27)
シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」(第4楽章)をパロディーとした曲。クラシックをベースとしたユニットらしい変奏曲形式で聴かせます。ピアノの名人芸に注目を。
10.Girl (3:14)
ヴァイオリンの花井悠希をソロフィーチャーした曲。ビートルズのオリジナルの途中に聴こえる「息音」(?)は、チェロのブリッジを弓で直接(弦の下に弓をくぐらせて)弾いて効果音を出した。
11.Something (3:00)
本作唯一のジョージ・ハリスン作品。ここまでカルテットを支えてきたピアノパートに重要なメロディーが任されます。
12.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (2:06)
独特のサイケデリックな世界が、クラシック楽器でもこのように表現できるという好例。メンバーの楽しそうなプレイがひと際冴える曲。音楽にジャンルの垣根は無いのです。
13.Don't Let Me Down (3:31)
チェロの林はるかをソロフィーチャーしたバラード。ジョンのシャウトするヴォーカルを熱くカヴァーしています。
14.Here There And Everywhere (3:44)
アルバム唯一のPf独奏曲。ピアノ江頭美保のクラシカルで凛とした魅力のプレイを堪能ください。途中ラフマニノフの一節が顔を見せるなど凝ったアレンジも聴き所。
15.Yesterday (3:19)
デビュー・アルバムと同じアレンジを、ここで敢えて再録音。アルバムのエンディングに相応しい充実したたたずまいの演奏で、進化した1966Qを聴かせてくれる。
【1966 QUARTET・プロフィール】
ビートルズ初代担当ディレクター高嶋弘之が満を持して送り出す、クラシックのテクニックをベースに洋楽アーティストのカバーを行う女性カルテット。日本中が熱狂したビートルズ来日の年「1966」をカルテット名に冠し、2010年11月、「ノルウェーの森~ザ・ビートルズ・クラシックス」で日本コロムビアよりCDデビュー。王子ホールでデビュー・リサイルを開催。2011年には、伝説のロック・グループ、クィーンをカバーしたセカンド・アルバム「ウィ・ウィル・ロック・ユー~クイーン・クラシックス」をリリース。ロックの魂と叙情的メロディーを高次元で融合したパフォーマンスに、新時代の幕開けを感じさせる。ピアニストのメンバー交代を経て2012年には「スリラー~マイケル・ジャクソン・クラシックス」をリリースするなど、全国各地でのコンサート、アルバム制作に精力的に活動。ビートルズへと原点回帰した4作目のアルバムでは、ユニットとしての長足の進化を遂げた生気溢れるプレイを聴かせる。