【追悼】ジョゼ・ホベルト・ベルトラミ/アジムスのキーボード奏者
ここ日本では、NHK-FMの番組「クロスオーバー・イレブン」のテーマ曲として使用された「Fly over the horizon」で良く知られる、ブラジリアン・フュージョンの人気トリオ、アジムスのサウンドを支えたキーボーディスト、ジョゼ・ホベルト・ベルトラミが、2012年7月8日に亡くなられました。66歳でした。
アジムスでのデビュー以前に、セッション・プレイヤーなどとして活躍し、自身名義のファースト・アルバム『オルガン・サウンド』を1970年にリリース。
アジムスとしては、1975年にアルバム『Azimuth』でデビュー、その後1980年代までコンスタントに作品をリリース。1980年代後半から1990年代にかけてアジムスを離れていた時期があったものの、1994年にバンドへ復帰。その後は、クラブ・シーンでの人気の後押しもあり、UKの“Far Out Recordings”からリリースを続け、昨年は最新作『オーロラ』をリリース。同年、単独で来日公演を行い、そのメロウなサウンドは、ファンを魅了し続けていました。
その他、プレイヤー/アレンジャーとして参加した作品は数知れず、マルコス・ヴァーリの傑作『プレヴィザォン・ド・テンポ』、トニーニョ・オルタ『トニーニョ・オルタ』、サラ・ヴォーン『O Som Brasileiro De Sarah Vaughan』といった多くの名盤の誕生に貢献。近年ではジャザノヴァ『Of All The Things』にも参加するなど、国内外・世代を越えて愛されたアーティストでした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
掲載: 2012年07月10日 14:08
更新: 2012年07月10日 14:09