DJシャドウの後継者!? ビートメイカー、ディーデイ・ワンの入魂作
これぞヒップホップと呼べるクリエイティビティとプロダクション!

インスト・ヒップホップの枠を飛び越えて、もはやジャズとも形容されるビートをプロデュースする
ディーデイ・ワンによる待望のニュー・アルバム!
PCでの楽曲制作環境がまだまだ浸透していない90年代後半。サンプリング全盛だったヒップホップがシンセ・サウンドに移り変わっていく中、DJシャドウを筆頭にカット・ケミストやJ・ディラなどサンプリングに頑なに拘ったスタイルのプロデューサーの活動の裏でディーデイ・ワンもその腕を磨いていた。世の中に無限に存在するアナログ・レコードから誰も聴いたことのない音源を見つけ出し、独自のセンスと作曲技術を駆使し構築していくスタイル。そしてその中から生まれるざらついていて、太いながらもグルーヴ感溢れるビートは黄金時代のヒップホップそのもの。いまやヒップホップというジャンルの壁を越えて、多方面で活躍するDJシャドウの後継者は間違いなくコイツだ!
「Inner Passage」からして首を振らずにはいられないビートが展開されていく全12曲。DJプレミアやピート・ロックなどにも全く引けを取らないどころか、ラップ無しのインストでもリスナーを惹きつけることが出来る卓越したプロダクション。90年代後半にカセットテープとDAT、フロッピーという記録媒体に保存されていた音源を最新のテクノロジーでさらに磨きをかけたビートは、色褪せるどころかこの時代にこそ新鮮に聴こえるだろう。
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掲載: 2011年10月27日 15:36
更新: 2011年10月27日 15:40