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才女ファイスト、待望のニュー・アルバム

ファイストが感じる普遍的な人生観を前面に表した入魂の1枚。

2007年にリリースした前作『The Reminder』収録曲がiPodのCMに起用され世界的に大ブレイクしたカナダ出身の女性シンガー・ソングライター、FEISTが4年振りとなるサード・アルバム(『Open Season』を含むと4作目)をリリース。本作は2004年にデビューしてから休みなくずっと走り続けてきたFeistが1年じっくり休息した後に制作した入魂作。3ヶ月間自宅のガレージで作曲した曲をこれまでの作品同様、Chilly Gonzales,Mockyが全面アレンジ、そしてカリフォルニアのBig Sur Coastlineにスタジオをつくり大自然に囲まれた中でレコーディング。テンションが低くムーディーでアンビエントなものから荒々しく情熱的なものまで、まるで霧が現れたり雷が落ちたりするのを現しているようなサウンドを展開。

 

 

「前作よりももっと混沌と動きとノイズがある作品でミスもそのままにしたけれど、それを入れるスペースを空けてあげれば結果的にミスとはいえない必要なものになった。物事を簡易化するのではなく、私がとても尊敬する優れた才能たちに頼って作った作品。私たちは空気をテストしているかのようだったの、船長が指をなめてどの方向から風が吹いているかを確認するように。ブリル・ビルディング(1950年後期-1960年代初期にたくさんのソングライターたちが集結し、アメリカン・ポップ・ミュージックを量産した伝説のBroadway 49丁目にあるNYのビル)というよりも自然主義という感じ。」と本人は語り、彼女が観察した四大基本元素のワイルドさと自然の美しさにあふれている。

「National Geographicに載っていた土壌と現代農業に関する記事を読んだのだけど食物を育てるためには1度にたくさん育って2度と育たないというのではまずいと。土壌は土壌の仕事をするけれどしっかり休ませてあげないと自身のミネラルを再生できなくなってしまい、また土壌としての仕事が出来なくなってしまうの。休ませるときにはただただ太陽の下で寝かせてあげて、雨の恵みをもらいながらゆっくりさせてあげないとダメなの。」と、Feistはこの話の土壌のように再生して戻ってき、生きる喜びをもって本作を作り上げた。

 

 

掲載: 2011年10月11日 19:16

更新: 2011年10月11日 19:17