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ヒップホップの新たな可能性!“クレイドル・オーケストラ”待望の新作

豪華絢爛なヒップホップのフィルハーモニー!スペシャル・インタヴューも公開中!!

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大ヒット・アルバム『Velvet Ballads』から1年10ヶ月…
ヒップホップというジャンルでありながら、その洗練されたメロディー・ラインと、ヒップホップを生演奏と打ち込みで高次元に見事に融合させ、新たなジャンルを作り上げることに成功したCradle Orchestraがよりパワーアップして帰ってきた!Cradle Orchestraを中心に、DE LA SOUL、GIOVANCA、HOCUS POCUS、SPEECH、そして今春惜しまれつつも他界し、日本での遺作となったGURUなど世界中のトップ・アーティストが参加した、これぞ“美麗ヒップホップ”の最高到達点!歴史に残るセカンド・アルバムが遂にそのベールを脱ぐ!!

TRACK LIST

01.Don't Wake Me Up feat.SPEECH
02.The Night is Right feat.GIOVANCA → PV視聴はこちら
03.Follow This feat.HOCUS POCUS
04.On My Way feat.NIEVE & JEAN CURLEY
05.You Got To Luv It feat.GURU
06.Things Have Changed feat.PISMO
07.Jazzentic
08.Walk Out feat.NEED NOT WORRY
09.Picnic feat.DE LA SOUL(Pos Plug Won and Dave)
10.Imported Nights feat.CAMP LO
11.Married To The Game feat.CL SMOOTH & JEAN CURLEY
12.Make Life feat.ALOE BLACC
13.I Never Knew feat.SUBSTANTIAL
14.Eternal Truth

 The Comments from Featuring Artists

 giovanca

Cradle Orchestraとの仕事は、ものすごく素晴らしいものだったわ。とても創造力に満ちあふれて、音楽的にも学ぶことが多かったの。とてもインスパイアされたし、コラボレーションができて幸せだったわ。- GIOVANCA

 

de la soul

いつだって彼らの音楽を聴いて、衝撃を受ける準備はできているさ。もちろん、心の底から楽しむこともね。Cradle Orchestraはいつも最高のひとときを与えてくれるんだ。音楽に“感動”して、音楽を“楽しむ”ひとときをね!!!! - Pos Plug Won(DE LA SOUL)

 

guru

Cradle Orchestraとの仕事は、とても楽しいものだったよ。彼らの作り出すサウンドは素晴らしいもので、常に時代を先取りしたものだね。日本に行くことはいつも楽しいんだ。そこには素晴らしい文化があり、素晴らしい人々がいるから。- GURU
Cradle Orchestraと一緒に仕事をするってことは、素晴らしい経験だったよ。彼らのヒップホップに対するアプローチに、これからのシーンの未来を感じたね。- SOLAR

 

speech

美しいオーケストラの響きとスムース&ファンなヒップホップ。- SPEECH

 

pismo

Cradle Orchestraと仕事ができて、とても光栄だったよ。彼らのヒップホップ、そしてメロディのセンスは抜群だね。俺のヴォーカル・スタイルにもぴったりだったよ。「Things Have Changed」という曲を一緒に制作したんだけど、彼らのトラックを通して音楽としてどう表現したいかっていう気持ちが伝わってきたんだ。間違いなく気に入ってもらえる楽曲ができたという自信があるし、また近い将来にCradle Orchestraと仕事がしたいね。- PISMO

 

sub

Cradle Orchestraの才能には、まさにお手上げって感じだね。彼らとの仕事は楽しかったし、パワフルな音楽を作るためには最高の経験だったよ。- SUBSTANTIAL

 

aloe

チカとトモと音楽を作るのが、楽しくてたまらないんだ。彼らは才能に溢れたアーティストだし、彼らと一緒に仕事ができるのを誇りに思うよ。- ALOE BLACC

 

need

Cradle Orchestraが作るヒップホップは、新しいヒップホップのかたち。それは、まさに彼らが最高のアーティストだってことの証明だね。彼らとの仕事は、毎回驚きの連続だった。ヴォーカルも楽曲に違和感なく溶け込んでいるし、今までのヒップホップとは違うサウンドを聴かせてくれるんだからね。- NEED NOT WORRY

Cradle /“Palette Sounds”関連作品

Cradle(瀬戸智樹)スペシャル・インタヴュー

■『Transcended Elements』のリリースおめでとうございます。まずは、アルバムのコンセプトから聞かせてください。

 「クレイドル・オーケストラはイレギュラーなことが積み重なって実現するプロジェクトなので、コンセプトを決めて作るというよりも、ファーストでやってないことを試してみようって感じかな。例えば、ファーストは弦をいっぱい使って作ったので、今回はその比率を少なくして、全く新しい楽器、バグパイプやハープを使ってみたんだよね。音楽やる人間は前衛的じゃないとダメだと思うからさ」 

■かなり豪華な顔ぶれですが、フィーチャーするアーティストを選ぶときのボーダーラインはありますか?

「“この人が売れてるから頼もう”という感じではなくて、“この人とやることでどんな化学反応を起こすんだろう”と思わせてくれる人や、サウンドが情景として見えるアーティストを選んでいるかな。もちろん、ボク自身がファンだっていうことは大前提だよ。(客演を選ぶ)決定権がボクにあるからこういう形が可能なんだと思うけどね」

■客演陣に求める要素はありますか?

「それぞれに求めているのは、良い意味で裏切られたいってことかな。ガチガチに出来上がっているものを誰かに歌ってもらうだけだと、完成が見えてると思うからね」

■あー、確かに。グールーがフィーチャされている「You Got To Luv It」を聴いたときに裏切られましたね。あえてこのトラックにグールーを選ぶって、ある意味チャレンジャーだなって思ったんですよね。
 
「例えば『Jazzmatazz』だったら、もっとシンプルでタイトなHIP HOPのビートで、上モノが2小節×2くらいのループのトラックでラップしてもらう感じにすると思うんだけど、ボクはその逆で、ドラムも生にして、ウッドベースを録って、そこにラップしてもらったんだよね。それってグールーは自分では絶対やらないでしょ」

■確かに。グールーも含め、著名なアーティストは既にイメージが確立されていると思うので、そういう意味では予想外の裏切られ方ですよね。

「いつも考えている部分なんだけど、完全にエゴにはしないで、ニーズに答える部分もありながらも、ボクがやる意味をちょこっと入れるっていうのは大事だと思うんだよね。グールーの場合だと、ジャズの要素が強い中で、生のドラムでトライするとか、自分の中でのアップデートっていう感じ。アーティストに対しても裏切らないといけないし、こっちも裏切られて良い曲が作りたいと思ってるから」

■サンプリングも一切ないですよね。

「クリアランスの問題もあるんだけど、例えば、サンプリングベースで生演奏をうまく融合させるスタイルがあるよね。ボクらは逆に、サンプリングを取り除いて、サンプリング・ミュージックの人たちとやるのがおもしろいと思ったんだ。解りやすいって言われることもあるし、生バンドのスタイルはいっぱいあるけど、でも、ボクらのやっているスタイルは少ないかなと思ってるよ」

■リードシングルにジョヴァンカをフィーチャした「The Night is Right」を選んだ理由は?

「レコード会社やお店は、『Transcended Elements』をHIP HOPとして括ってしまうかもしれないけど、今回はファーストと違って、フォーマットがHIP  HOPじゃなくなってきている分、より多くのリスナーにこのアルバムを届けるためには彼女の曲が良いと思ったんだよね」

■「The Nights is Right」はビデオも撮ってますよね。ジョヴァンカとの制作の感想は?

 「彼女はモデルも歌もやっていて、華やかに見られがちだけど、実はすごく普通のコなんだ。彼女はブランドには全く興味を示さないし、拝金主義でもないし、大きい場所でライブもやるけど、小さいハコでお客さんの喜んでる顔を見ることの方が幸せだって言えちゃう人なんだよ。ジョヴァンカとは、今後も一緒に何かやろうって話しているし、ビジネスというよりも、人として、友人として、人生や育った環境、お互いの国や歴史について話し合ったりして、そういう素の部分を知ることができたのは嬉しかったかな。昨日もメールが着て“ゆずフラペチーノが飲みたいわ!”って言ってたよ(笑)」 

■瀬戸さん自身は『Transcended Elements』がHIP HOP作品だという意識はありますか?
「ちょっとはあるよ。もちろん、曲によってだけどね。大きくJAZZY HIP HOPと括られることもあるけど、そこは曖昧なところだと思ってる。例えば昔、HIP HOPカテゴリーで売れた人って、ピアノのループを使った作品だったりするわけで、別にそれはこの何年でできた文化じゃなくて、常にあったものでしょ。ただ、その部分に特化して作ったといえばそうなのかもしれないよね」

■確かに、メインストリームのサウンドをあまり意識していない印象を受けますね。

「逆に意識している部分もあるよ。“そういうサウンドはあえてやらない”って意味でね。ボクはスタンスをあまり変えたくないし、変わらない魅力も大事だと思ってる。ボク自身が、打ち込みとアコースティックを上手く融合させたサウンドに作り上げるのが好きだし、そこに意義があると思うんだよね」

■海外アーティストとの作業や、やり取りで大変だったことをあげるとすると?

「海外アーティストと仕事するときの苦労は、納期かな。ヒマなアーティストたちじゃないからね。でも、例えば、ホーカス・ポーカスは納期がかなりギリギリだったけど、すごく良い仕事してくれたと思う。来日したときに、ヴァンシールがラップして、デヴィットが歌ってギター弾いて、グリームがスクラッチを入れる、という感じで話し合って、その後にボクの方でホーンとかトランペットを入れるつもりだったんだけど、戻ってきたデータに隙間がないの」

■隙間がない、というと?

「何かを足す余地が無いくらい楽曲の完成度が高かったんだ。全てが綺麗に完成していて、逆にボクがアレンジするのを止めちゃったんだよね。ファーストは、フルートもヴァイオリンも何本も録って加える“足し算”だったけど、今作は“引き算”をしていったんだ。音数はそれなりに入ってはいるけど、小細工をしないでなるべくタイトにしていくことを心がけたよ」

■瀬戸さんの方からアーティストにリクエストすることはありますか?例えばリリックの内容だったり、フローの感じだったり。

「昔は多かったかな。ショットでオファーしているアーティストには、逆にあんまり言わないかも。曲のインプットで何をアウトプットしてくれるかが大事だからね。アロー(・ブラック)とかは、この曲はこのテーマにして、この部分はレゲエっぽくして、とか話すことはあるよ。ナイーヴ&ジーン(・カーリー)ともラップだけにしようとか、シンガーだけにしようとか、上手く掛け合わせようとか、曲によって細かいことを話し合うけどね」

■ナイーヴ&ジーン・カーリーの日本での知名度ってクレイドルありき、ですよね。

「なんとも言えないけど、少しくらいは貢献してるのかな?iTunesとかでは人気があるよね。知名度や人気もそうだけど、面白いと思った人と制作できることが大事だと思ってる。自分が良いと思ったアーティストが成功する事はすごく嬉しい事だよ。アロー(・ブラック)が良い例だと思うけど、彼は確実に次のステージに上がっていると思うし、ボクらもまた一つ上のステージで、違った形で一緒に仕事ができたらいいなって思う。逆に言うと、今のボクらはジョヴァンカに“おんぶ”されている状態かもしれないけど、次はボクらが彼女を“抱っこ”できるように頑張らないとなって思うよね」

■アロー・ブラックとは、アルバム『Bee/Open Your Mind』を共作していますよね。

「アローとはファーストシングルからの付き合いなんだよ。アローと一緒に『Bee』を作ったとき、もっと多くの人に届くと思ったんだけど、いろいろ考えさせられる部分があって……。でもアローは、それこそ「Make Life」のリリックじゃないけど“諦めないでトライし続けるしかないよ。もっと前進して、もっと良い曲作って、もっと新しいプロモーション考えて、お金なんて関係ない。何でもやろうよ”って感じで、すごく前向きで、励まされたんだよね。彼は、レゲエのスタイルもラップもできて、フリースタイルも上手いし、歌も歌える。こんなにマルチな人ってあんまりいないと思う。トラックも自分で作れるし、トランペットも吹けるし、それは一流ではないかもしれないけど、バランス感覚に優れていて頭もキレる。アローの曲のリミックスにジェイ・Zが参加したことで、急にみんなが振り向くという日本の状況は残念だと思うけど、所詮それが日本の音楽業界のレベルっていうか、そんなモンなんだよね。ただ、一つ言えるのはアロー自身はそういった事は全く気にしていないってことかな」

■爆弾発言も気になるところですが(笑)、『Transcended Elements』の話に戻って、これだけHIP  HOPファン垂涎のアーティストが参加していて、目玉になる曲が揃っているのに、シングル曲候補の乱立というよりも、とてもまとまっている印象を受けます。それこそ、デ・ラ・ソウルをフィーチャした「Picnic」なんてバグパイプが存在感を示す異質な曲なハズなのに、上手くハマっているというか。

「気付いたらアルバムを聴き終わっている感じにしたかったんだよね。例えば、デ・ラ(・ソウル)の知名度を考えたら、もっと頭に持って来るべきだったのかもしれないけど、“旅行している気分”のアルバムにしたかったんだ。楽しく準備をして、ちょっと飛行機に乗って、いろんな街を観光して、ご飯食べて、休憩して、HIP HOPのライヴを観て……みたいにね。でも、今作で一つのスタイルは完結したと思っているから、次にどんなことができるかは模索していかないといけないと思ってる。例えば、耳に味覚があるなら、みんなそれが麻痺している状態だと思う。昔は、アルバムの中に1曲~2曲甘い曲があったから、甘さをより強く感じることができたけど、今は全部が美味しすぎちゃって、味覚が麻痺しているっていうかさ。それはボクたちのよくない部分でもあるんだけど、だからこそ今作は引き算に走ってみたんだよね」

■単曲としてのクオリティも高くて、アルバムとしても機能している作品って久々に出会えた気がしましたよ。
 
「アルバムを作るという意味でもそうだし、良い意味で政治が絡んでいない音楽を通そうとしているっていうか、そういうスタンスでやっている人たちって減って来ているよね。(藤原)ヒロシさんにも“玉手箱的なアルバム”って言われちゃったしね(笑)。不況だし食べてかなきゃいけないけど、“この人とはやりたくないけど、やる”みたいなことは一切ないから、そういう意味でもクリエイティブコントロールを僕に一任してくれて、その他の部分を最大限にバックアップしてくれているレコード会社やスタッフのみんなには本当に感謝しているよ」

■そういえば、藤原さんがグールーをフィーチャした「You Got To Luv It」のリミックスをされたんですよね。それはいつリリースされる予定なんですか?

「まだ正式には何も決まってないけど、(藤原)ヒロシさんのリミックスを収録したアナログはリリースしたいと思ってるよ。リミックス・アルバムを作るかもしれないから、そこにも収録出来れば、とも思ってる。とても思い入れが強いグールーの曲だから、絶対アナログは出したいんだよね。で、ビートを生と打ち込み両方で作っているから、ヴァージョン違いみたいな感じで、HIP HOPヴァージョンと、限定でもう1曲くらいあってもおもしろいかなと思ってる」

■リミックス・アルバムも楽しみですね。考えてみたら、瀬戸さんって生前のグールーが最後に仕事した日本人ですよね。そういう意味でも、やっぱりグールーをフィーチャした曲は今作の中でも特に思い出に残っていたりしますか?

「印象に残っている曲をあえて選ぶとすればやっぱりグールーとの「You Got To Luv It」だよね。リリックがまるで全てを予言していたかのような、それこそ“グル(教祖)”のような内容だし、インタビューしてくれているsassyと知り合えたのもグールーの縁だし、この曲から『Transcended Elements』は始まったしね。今作に手を付けるとき、結構ぼんやりしてたの、“どうしようかなー”って。でも、グールーの曲が歯車になって、そこからどんどん進んでいったんだ」

■確かに、このグールーの曲の内容にはビックリしますよね。作ったときは対訳通りの内容だったと思うんですけど、今、聴いてみるとまた違った意味を含むというか。グールーってば、最後まで粋だなーって思いましたね。

「最後まで格好良い人だったんだろうなって思うよね。プリモありきだとか、ジェルーの方が良いとか言う人もいるだろうけど、ギャングスターはグールーがいてこその部分は大きいし、『Jazzmamtazz』の功績だって大きいよ。近年の流行にはフィットしていなかったかもしれないけど、単にそういうタイミングだっただけだと思うし、そういうことを考えると、この曲は意味があったなって思うんだ。グールーとはもう1曲録ってあるから、そっちもどういう形でリリースするか考えないとね」

■もう1曲も楽しみですね。

「楽しみだよね。でも、あの曲をじっくり作り始めちゃうと、HIP HOPアルバムしか作れなくなる気がする。まだ何も決まっていないけど、あの曲を使うアルバムを作るなら、自分が影響を受けたHIP HOPを一番色濃く出したいなと思うね」

■『Transcended Elements』がリリースされたばかりですが、次作にも大きく期待しています。最後に、作品を手に取ってくれる人たちへメッセージをお願いします。

「英語がわからなくてもメロディで雰囲気は伝わってくると思うけど、リリックともじっくり対面して欲しいですね。ボクらの音楽を聴いてくれる人の中に、同業の人がどれだけいるかわからないけど、でも、是非そういう人たちにも聴いて欲しいと思います。志はみんな高いと思うし、努力もしていると思うので、少しでも多くの人に届くことを願っています」 

interview & text by sassyism

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카테고리 : 뉴 릴리스

掲載: 2010年11月02日 13:00

更新: 2011年08月30日 14:49