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特集

小泉文夫とNONESUCH EXPLORER

カテゴリ : Exotic Grammar 

掲載: 2013年12月10日 10:00

ソース: intoxicate vol.107(2013年12月10日発行号)

text:大石始



小泉文夫_A
©KOIZUMI fumio memorial archives



西洋中心の音楽地図を書き直すこと。
各地の民族音楽をエキゾチシズムではなく、足元と地続きのものとして捉え直すこと。
その延長線上にあるものとしてポピュラー・ミュージックを聴き直すこと。

音楽の世界地図は広大だ。とりわけ民族音楽の世界へと足を踏み入れようとすると、けもの道が複雑に絡み合っているかのような複雑極まりない地図を前にして途方に暮れてしまうことだろう。レゲエならば映画「ロッカーズ」から、ヒップホップならば映画「ワイルド・スタイル」から入っていけばいいだろうが、そもそも民族音楽には〈これを聴いておけばOK!〉という指標が存在しない。そのうえ、民族音楽とはたとえ同じ国のものであっても、それぞれの町・それぞれの集落によってスタイルが異なる。基本的に集落内だけで奏でられ、歌われてきたものだから当然の話なのだが、それが人の移動によって他の地域に持ち込まれ、さらに新たなメロディーとリズムが生まれ……というプロセスを延々繰り返しながら各地の民族音楽は形成されてきたわけで、そりゃ謎めいた暗号の羅列のような音楽地図ができあがるはずである。

だが、その複雑さゆえに民族音楽はおもしろい。そこには多くの謎があり、決して単純化できない多様性があり、遠く離れた地域の歌とリズムを繋ぐ共通性がある。だからこそ、インターネットで何でも検索できる(と信じられている)現代においても、民族音楽を解析するという行為には一種のロマンがあるのだ。

今年没後30年を迎えた偉大なる民族音楽学者、小泉文夫と、民族音楽のフィールド・レコーディング・シリーズ〈ノンサッチ・エクスプローラー〉を併せて紹介せよ――編集部からのそんなオファーに当初は頭を悩ませたものの、考えてみたら何ということはない。レゲエならば「ロッカーズ」から、ヒップホップならば「ワイルド・スタイル」から入っていけばいいように、民族音楽は小泉文夫と〈ノンサッチ・エクスプローラー〉から入っていけばいいのだ。そして、両者はいまだ民族音楽に入門する際の最適のガイドであり続けている。ここからは、そんな両者の〈Rough guide〉的イントロデュースを試みてみよう。



インタビュー

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