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特集

INTERVIEW(4)――パッケージ文化を取り戻したい

カテゴリ : フィーチャー 

掲載: 2010年04月28日 18:00

更新: 2010年04月28日 18:02

インタヴュー・文/池谷修一

 

パッケージ文化を取り戻したい

 

──しかし、確かにいまのクラブ・ジャズが豊かになりました。ジャズをプレイする人口も増えているし、ジャズの民度が高くなっている感じがします。

「そうなんですよ! ただそれにもいい面とそうじゃない面があって。演奏に関してはジャズって難しいものなんです。インプロヴィゼーションができないと、ジャズとして成立しない部分もあるんですよね。だから僕のいう〈パンク〉っていうのは、見た目がパンクっぽいとかそういうこっちゃなくて、ジャズに要求されているインプロをちゃんとこなせるか、というところも実は必要なんです。みんながみんな、やれているかというと疑問だけれど。でも衝動って、すごい大事じゃないかなと。テクニックはもう十分すぎるほどあっても、それがバンドのなかで完結しちゃっているのは、ミュージシャンとしてどうなのかなと。その態度はパンクなのかな? ということは感じています。それだったら俺たちはパンクも好きだし、ジャズも好き。とにかくアコースティックでぐいぐい行くぜ! みたいな。そっちのほうを優先したいなと思いました」

──ところでこの〈外伝〉の続編はあり得るのでしょうか?

「それはないですね。これは日本でもこういうシーンが育っているんだよ、という紹介的な意味合いを込めてコンパイルしているので、入門編であり、ショウケースなんですよ。それゆえの〈外伝〉ですから。俺がこの続きを作るよりも、各々のアーティストがスキルを磨いてステップアップしてほしいなと思います。そのほうが生産的じゃないですか」

──最近思うんですが、若者が音楽にお金を使わなくなりましたよね。

「音楽に対する優先順位が下になっちゃってますよね。食べ物とか、女の子にモテるために洋服も買わなきゃいけない……。でもそれはかつてと変わってないんだけれどね。僕はこう思うんです。音楽って、レコードもCDもやはり〈パッケージ〉じゃないですか。そのパッケージ文化を僕は取り戻したいんですよ。〈パッケージ文化よ、ふたたび〉という感じで。じゃないと自分の居場所もなくなっていく。音楽の知的水準は、日本は下がる一方ですよ。しばらく前はすごく上がっていたのにね。だから、さっきの話と繋がりますけど、アーティストたちがそれぞれに研鑽を積んで、パッケージ文化の担い手としてバンバン活躍してもらいたいんですよね。夜ジャズの外伝は、そのフォローになっているはずです」

 

▼参加アーティストの作品を紹介(その2)

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