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―ライブの前の日は何をしているのですか?

バナナマン

設楽:前の日の状況でというか、その時のライブの状況によってそれは違いますね。本当にギリギリ、前の日の朝までネタやってた時もあったよね。
日村:あったねぇ。
設楽:朝までネタつくってた時もあるし。なんであんなことになったんだろうね(笑)
日村:ね、なんで?あれ。
設楽:んーわかんない(笑)当日の朝方、まだラストのネタができてなくて、もうヤバイってなってね。
日村:そう。

―すごい状況ですね。

設楽:いや本当よくないことなんです。なんであんなことになったのか、本当もう覚える時間も無くて。だからもう、カンペ仕込み対応のネタにしてね。ここでメモ帳を出そうとか、電話かかってくることにしようとか。
日村:そうそうそうそう。
設楽:全部そこにカンペをセットしてね。製図をテーブルに広げると全部書いてあったりね。
日村:いやでもこわいよ。それでも全然こわい。
設楽:いや、めちゃめちゃこわいよ。
日村:それ広げても何のことだかわかんなかったら終わりだからね。書いてはいても。

―たしかに(笑)

設楽:初日のその感じは何回もあるよね。2人とももう真っ青で、あれ?なんだったけなっつって、やべセリフわかんねって思ったら向こうがしゃべる、向こうがしゃべると、あー次俺の番だ、2人しかいないから(笑)あーヤベヤベ、なんだっけ、アーッてなってポロっと出る。そしたら今度日村さんがそういう顔してんすよ(笑)で、またしゃべる。アーッてなって出る。またアーッてなって出る。だからそんな状況ってお客さんに伝わるから、全然おもしろくないんだよね。
日村:おもしろくないだろうね。
設楽:だから、初日ってそういうのを経験してるから、こわいよね。とんだこともあるし。
日村:初日が一番こわい。でも変に4日目ぐらいに何でこんなところ忘れるのかなってこともあるしね。
設楽:ライブは毎回そうだよね。
日村:毎回そう。余裕でなんかでやれない。

―でもそれがライブの醍醐味というか、同じネタでも初日と最終日の間でだいぶ変わってくるなんて話を聞きこともありますが。

設楽:修正したりとかありますからね。やっぱり何回練習したところで、1回お客さんの前でやった方がね、よっぽど…
日村:練習になるからね。
設楽:練習っていうか(笑)俺ら、本番はVどりのところに合わせてるからね (笑)
日村:初日がなんたってね(笑)一番の練習だからね (笑)

―お客さんの反応を見てここを変えるという意味でですかね。

日村:いや、初めて大声出したりするから(笑)こんな声出すんだ俺みたいな (笑)
設楽:まぁだから初日と楽日では変わるしうまくなるし。本当は、理想はもっといっぱいやって、全国ツアーとかやったりして、追加公演をDVDに撮るってのが一番いいね。完全に覚えてるし、間とかも全部覚えてるし、ネタも仕上がってるし。
日村:そうそうそう。
設楽:だから良くないよね。これは。慌てて間に合わせてるし。

―今回も前日はギリギリの状態だったのですか?

日村:今回はそうでも無かったかな。
設楽:でも今回は、前日に日村さんは先帰っちゃったよね。
日村:うん、 2回ぐらい2人で合わせて、0時くらいになったのかな。
設楽:で帰っちゃうから大丈夫かなって思って(笑)
日村:設楽さんが動かないからさぁ。あとは結構合宿やってますから、稽古場の冷蔵庫とか全部片付けをやり始めてて、これ終わりでいいんだよね?みたいな雰囲気になってね。
設楽:ラスト1週間ぐらいから、計画をより細かく立てるんですよね。今日通そうとか、あそこのネタを集中的にやろうとか、まぁ一応それをやっていって、まぁ終わったからいっかって。でもふわふわしてくよね。
日村:うん、フワフワしてくよね。今回のライブのデザイナーのネタ(「panic Attack」)が全然覚えられなかったから。
設楽:今までやったことが無いようなネタだったからね。

バナナマン

―今回のネタについて、お気に入りのシーンだったりはどうでしたか?

設楽:常に新しいことだったり、今までやったことないこととかもやりたんですけど、なかなかやっぱ、考えてる頭が同じだから、同じようなネタになっちゃうんですよね。だけど、ド頭のネタ(「Haraguro no Namaiki」)は今までやったことないようなオリジナルの感じで、最初に録音しておいて、曲もつくって、それに合わせてっていう、このネタは結構初期につくってて。でも音(ネタ中の)が出来上がらないんですよ。ホンチャンがくるまでに、何回か直したりとかしてるから、仮で1回声入れて、それでつくってもらって。で、ホンチャンの音録ってもらって、とかね。だから意外と結構先にやったのに、日村さんなんてこのホンチャンの音聞くのなんて、全然あとでしょ?
日村:もう、かなりあとだったね。これなんだって。
設楽:このネタどうなるのかわかってないけど録音するっていうね。
日村:録音の時は全くわかってない。こんな言い方で録ってるけど、練習してたら変わっちゃうんじゃないかって思ったよ。でも変えようがないもんね。録音してるから。
設楽:そう(笑)これに関してはほんと、ちょっと恐怖だったよね。
日村:恐怖。わかんないっていう。
設楽:どう説明しても音が出来てないから、こんな感じって言って、一応、オークラと俺でつめてて、で、ちゃんと音はカンケさんにつくってもらって、ラジオのスタッフの人もいつもやってくれるんですけど、編集してとか、こういうステージのセットで、こんな感じでとか。だから、日村さんは始まるまで、「これ何着んの?(笑)」「これどういうこと?(笑)」「場所の設定はなんとなくオフィスみたいなとこなんだ?」とかね。

日村:いやわかんないからさ(笑)
設楽:だから説明して何回か合わせて、仮の音がくるまでで雰囲気、世界観がわかんないっていう。
日村:わかんない。
設楽:これはだから、そういう意味でもめずらしいネタですよね。あとは、デザイナーのネタ(「panic Attack」)もちょっと変わってるかな。なかなかあんまり無いというか、変なネタなんだけどね。
日村:でもこのパターンはしょちゅうトークでやってるからね。「お前が言うな」みたいなのは。
設楽:ネタで過呼吸になっちゃうあれが、本番でやったら意外と、おっきくできないから、自分でびっくりしちゃった(笑)稽古場だと「カッ」ってぐらいでおもしろさがでるんだけど、大きく出そうと思うとちょっとニュアンスが変わってくるというかね。ヤベーって思って。
日村:むずかしいよね。本当に俺たち狭いところでやってるからね、練習を。
設楽:そうなんだよね。しかも練習中に立ちあがらなくなってるしねどんどん。
日村:立つと急に違うからね。
設楽:めんどくさいんだよね。立つと疲れちゃうから、やりたくないんですよ(笑)なんかもうね、稽古やりたくないんですよ(笑)これ全お笑いの人たちのあるあるだと思うんですけど、ある程度やると稽古したくないんですよね。本気でやるのイヤなんですよね(笑)

―そんなに稽古イヤなんですか(笑)

設楽:その場に日村さんいるけど、練習やろうって言わないっていう。

―じゃあ座ってセリフ合わせをしたり?

設楽:違う人とセリフ合わせをする(笑)
日村:とりあえずセリフを覚えようと思って、ある程度7割ぐらい覚えたら、やろっかな、みたいなね。
設楽:日村さん、本物(設楽さん)登場が怖いんだもんね(笑)
日村:そうそう(笑)今までは桜井くんという子とやってたんですけど、桜井くんは今回いない状態だったんで。だから作家の永井とか、あとひとりでやってたかな。で、覚えていって、本物が出てきた時に、全然言い方違うじゃんみたいな。思ってたやつと全然違う、とか、合わせてくれてた人と全然違ったんだとか(笑)
設楽:昔それこそ練習する相手に、ここの言い方をこうなんだよとか、すげー指導したりするっていう(笑)意味がわからない(笑)
日村:そうそう、設楽さんそういう風にやらないじゃんっていう謎のダメ出しをし始めて。でもコイツ出るわけじゃねーんだってね(笑)
設楽:でもたしかに本物とやると疲れちゃうだよね(笑)てか本物ってなんだよな(笑)でも本気でやらなきゃならないからね、本物とやると本当疲れちゃうだよね(笑)
日村:本物は疲れるんですよ(笑)だから本物は1日1回!(笑)
設楽:でも本番(本物)ともやっておかないと、大本番はもっと疲れちゃうからね(笑)こんなはずじゃなかったがいっぱい出てくるから。

―タワレコ的には音楽ネタの「赤えんぴつ」が気になるのですが、今までの曲数は?

日村:もう30曲くらいあるのかなぁ。

―結成何年など設定はあるのですか?

設楽:一応、2人が大学時代っていうのがあるから、実年齢で言うと、もうバナナマンと同じぐらい。
日村:でもサザエさんみたいなものなの?時間は経ってるけどみたいな。
設楽:いや、経ってんだよ。だって途中でおーちゃん(設楽さん)が結婚して子供ができるっていう話があったりしたからね。で、「守りに入んなよ!」みたいなのもあるし。あと、別れたときもあったもんね。ひとりで路上でパフォーマンスして、っていうネタもあるし、だからマジでちゃんとやったら、結構時間経過してる。でもここ最近はあんまりね。
日村: あんまりそういう時間軸的な話は言ってないね。

―「赤えんぴつ」の作詞・作曲は?

設楽:今回は、作詞は俺やっているけど、曲は日村さんかな。
日村:曲は僕とオークラです。なんとなくです。
設楽:あとは、俺が「フンフンフンフン」って鼻歌で。
日村:そう、設楽さんの「フンフンフン」をもらって曲をつくる。誰も楽譜をかけないから、音を探すっていう (笑)
設楽:だから、こっちが言ってんのと違うのであがってくるんですよね (笑)昔、日村さんに「そんな音この世に無い」って言われて(笑)でも俺がクチで出してんだからあるだろう(笑)って言うんですけど(笑)
日村:あっはっはっはっは(笑)
設楽:俺はあるだろうって言うんだけど「いやない」って(笑)でもそれ日村さんが弾けねーだけだろうってなって(笑)
でも結局無いって言われちゃうから(笑)じゃあいいよ変えてってね(笑)
日村:謎だね(笑)
設楽:でもやってるとうまくなんだよね。

バナナマン

―このネタもやりながら途中で変えて作りあげていく感じですか?

設楽:この「赤えんぴつ」って、一番ライブタイトルのテーマが反映されていると言うか、歌と物語が一番この「赤えんぴつ」に集約されているから、世の中の、腹黒の生意気な奴がいて、とか。結構歌とか全部そうだよね。2人の関係性とか話すこととか。毎回そうだよね。
日村:そうだね。

―今回の曲「だけど好きなんだ」もよかったです。

設楽:今回は喧嘩して、ひーとん(日村さん)から歌い出すっていう新たな試みをしている。
日村:あの部分ね。
設楽:あれ大変なんだよね?
日村:あれ大変なの(笑)
設楽:怒りながらアカペラで歌いながらギター弾くから、やること多くて大変なんだよね。
日村:そうそうそうそう。アカペラで歌ってギターで弾くんだけど、これがうまいことコードがわかんなくなっちゃうんだよね(笑)だから全部ギターのところにコードをかいておくっていう(笑)
設楽:今さらそんなことする?(笑)っていう。これがわかんなくなっちゃう?(笑)
日村:ギリギリなんだよね(笑)ミスったら終わっちゃうからこれ。

―日村さんは普段からギターは弾くのですか?

日村:弾かないんですよねー。
設楽:だからこのひーとんがね、ギター全然うまくならないんですよ(笑)いいギター買ったりしてね、昔よりはうまくなってんだろうけどね。
日村:やればいいんだけどね。
設楽:周りがどんどんうまくなるんだよね(笑)
日村:そうそう。

―「赤えんぴつ」メジャーデビューのご予定は?

設楽:アルバムとかね。つくりたいっすけどね~。
まぁ、でも圧倒的に日村さんの体力がなくて、T‐STYLEの時は1曲全然歌えないからね(笑)
日村:踊って歌うって不可能だよ(笑)何度もやればどこで呼吸するってのがわかるんだろうけどね。そういうのが無いから…だめよ(笑)
設楽:ライブもそうだよね。稽古やってると、1回目疲れちゃってできないけど、やってると大体わかってくる。だから練習しないとだめなんだね。

―忙しい中でライブをやり続けるという、ライブに対しいての想いはどうですか?

設楽:好きは好きですよね。でも、なんでやってんだろって思う時もありますけどね。夜中とか大変だなとか思う時もあるし。おもしろいのができないとおもしろくねぇなって思うし。でもやっぱ好きだから、おもしろくできたときの快感ですかね。あとは、もう意地だよね。意地もあるよね。
日村:そうだねぇ。
設楽:ちょっと前はやめたいって思ったけど、次はやりたいって思ってますね。早くもっとちゃんとやりたい。

―2018年がバナナマン結成25周年ということですがライブで何か特別にやりたいことなど構想はありますか?

設楽・日村:え~!25周年!?
設楽:言われて「あーそうっすか」って(笑)25年はやんないかなー。今のところ特に構想はないかな。当たり前にやるっていうことかな。でも、やりたいのはやりたいですけどね。東京03とかと。

―2013年に東京03とのユニット“handmade works”でライブやってましたね。

日村:うん、03とはやりたいね~。
設楽:いつかやろうとは言ってるんですけど。向こうも向こうで忙しいっすもんね。やる可能性はあるかもだけど、ここで発表するようなことはないかな。
日村:てか知らなかったもん、来年25周年って。まじで。
設楽:ライブじゃなくて何かを記念で発売するとかならできるかなぁ。切手とか。昔、切手作って超残っちゃったんだよね(笑)

―最後に、タイトル「腹黒の生意気」にちなんで腹に秘めた目標はありますか?

バナナマン

設楽:島田秀平の占いで、今年2017年は日村さんの人気がすごい爆発するって言われてて、俺は子供向けのプロデュースなんかがいいとか言われたから、そういうのを何か考えてみたいかな。

―日村さんは?

日村:んー、毎年言ってることだけど、運動かな。

―ありがとうございました!今後も、お2人のご活躍を心よりお祈りしております!

 

インタビュアー:幡野裕子(タワーレコード)

 

タグ : お笑い/バラエティ

掲載: 2017年02月01日 00:00