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【ジャンル別のオススメ】交響曲と管弦楽曲

カテゴリ : Classical 

掲載: 2016年10月01日 12:00

『ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」』

ネーメ・ヤルヴィの名盤といえば、真っ先に挙がるショスタコーヴィチの交響曲。もともとは打楽器奏者として活躍し、レニングラード音楽院でムラヴィンスキーに師事、という経歴をもつネーメにとって、ショスタコーヴィチはまさにうってつけのレパートリー。第1番と第4番から第10番までの交響曲がCHANDOS、それ以外の番号はドイツ・グラモフォンに録音されています。

なかでもまずお聴きいただきたいのは、亡きムラヴィンスキーに捧げられた(※)《交響曲第7番「レニングラード」》の演奏。これは同曲の決定盤を考えるうえで、必ず挙げなければならない名演です。全曲を通してテンションが高く、特に金管と打楽器群のキレ・迫力には凄まじいものがあります。第1楽章の有名な行進曲や、フィナーレにおける怒涛のクレッシェンドも圧巻。演奏だけではなく、それらを捉えたCHANDOSの優秀録音にも拍手を贈るべきでしょう。

※ムラヴィンスキーが亡くなったのは1988年1月19日、この録音はその直後、2月22日と23日に行われました。またジャケット下部にはムラヴィンスキーへの追悼文が印刷されています。


【N.ヤルヴィのショスタコーヴィチ】


 



『ハチャトゥリアン:交響曲第2番「鐘」』

第2次世界大戦のさなか、ショスタコーヴィチの第7番、第8番やプロコフィエフの第5番と同時期に書かれたハチャトゥリアンの大作。冒頭をはじめ、要所で奏でられるチューブラーベルの音色、主題が印象的なために「鐘」の愛称で呼ばれますが、作品自体は反戦がテーマ。重苦しさの中で幕を開ける第1楽章から(一応の)勝利を描く第4楽章まで、多数の金管とさまざまな打楽器が効果的に用いられており、聴き手は何度も圧倒されます。緊迫感あるスネア、シロフォンの用法はショスタコーヴィチ的で、行軍を表しているかのよう。時代のもつ不気味さが表れたシリアスな作品ですが、《ガイーヌ》で見られたような民族的要素も入り混じり、魅力となっているところがハチャトゥリアンらしい。

【N.ヤルヴィのハチャトゥリアン】



 

『カバレフスキー:交響曲第2番、ピアノ協奏曲第1番、第4番「プラハ」』

ショスタコーヴィチと同時代に活躍したソ連音楽界の重鎮カバレフスキー。もっとも有名な曲は(残念ながら)「道化師のギャロップ」であり、交響曲や協奏曲の録音は決して多いとは言えませんが、巧緻ながら親しみやすい、教育者としての顔を持つカバレフスキーならではのすぐれた作品が残されています。まるで終楽章のように第1楽章が開始する《交響曲第2番》はチャイコフスキー(特に「悲愴」)とショスタコーヴィチをミックスしたような作風で、彼のもっとも成功した交響曲となりました。《ピアノ協奏曲第1番》は民族的なメロディの美しさが魅力となっている一方、全体的な楽想は洗練されており、北欧やイギリス、フランスの雰囲気すら漂わせています。第2楽章に置かれた変奏曲もユニーク。この作品からはチャイコフスキーやラフマニノフ、ラヴェル、プロコフィエフらの影響が感じられます。《ピアノ協奏曲第4番「プラハ」》はスネアが活躍するトッカータ風&ジャジーな終楽章が印象的で、バルトークやラヴェル、プーランク的な世界が繰り広げられます。


【N.ヤルヴィのカバレフスキー】

 



N.ヤルヴィ(指揮) 『アッテルベリ:交響曲第8番 ほか』

N.ヤルヴィが現在進めているアッテルベリ・ツィクルスからの1枚。スウェーデン出身のアッテルベリは、新時代の音楽が生まれつつあった20世紀においても、19世紀の語法に根差したロマンティックな作品を書き続けた人物。中には前衛的な作品もありますが、9つある交響曲のほとんどは親しみやすく、そのヒロイックな作風には熱心なファンも多いと聞きます。「反現代音楽」の方には特にオススメの作曲家です。

アッテルベリの交響曲というと、「シューベルト没後100年作曲コンクール」で優勝し、賞金1万ドルを手にすることとなった《交響曲第6番》(通称「ドル交響曲」)が有名ですが、ここではさらに古典的な第8番をご紹介しましょう。この作品ではスウェーデンの民族的な音楽素材がふんだんに用いられており、全篇が印象深い旋律で満ちています。初演を聴いたシベリウスは電報で賛辞を送ったとか。デンマーク音楽の父ゲーゼの《交響曲第1番》をそのまま進化させたような音楽で、楽想のカッコ良さ、キャッチーさはドヴォルザークの8番やチャイコフスキーの5番にも劣りません。

【N.ヤルヴィのアッテルベリ】

 



『ウェーバー:交響曲 第1番&第2番、ファゴット協奏曲』

ベートーヴェンの対極に位置するロマン派の父、ウェーバーが20歳の時に作曲した2つのシンフォニー。若書きということもあり、交響曲というよりは序曲のようで、喜遊的な性格が強いのですが、ベートーヴェンとは全く異なるユニークなサウンドを楽しむことができます。ハイドンやモーツァルトをモデルにしていても、紛れもなくウェーバーの音になっているのが面白いところ。ベートーヴェンの第4交響曲と同時期ということを考えると、ウェーバーの管弦楽法は随分と先を行っているように思います。(ウェーバーの管弦楽法の素晴らしさについて、ベルリオーズはもちろんのこと、あのドビュッシーですら「我々の時代の技法でも未だ乗り越えられてはいない」と敬意を表しています。)

ベルリオーズが管弦楽編曲した有名な《舞踏への勧誘》、CHANDOSのプロデューサーが太鼓判を押すファゴット界のシンデレラ・ガール、ジョーヒガンが吹く《ファゴット協奏曲》と合わせ、メリハリのある快活な演奏&CHANDOSの素晴らしい音質でお楽しみください。



 

『チェルニー:交響曲第2番&第6番』

ベートーヴェンの弟子にしてリストの師であったチェルニーは、今ではピアノ練習曲の作曲家としてしか知られていませんが、実はさまざまなジャンルに優れた作品を多数残しています。(作品番号は860超!)チェルニーの交響曲は意外なまでに劇的で、師匠譲りの力強く豪快なサウンドと、ハイドン・モーツァルト的なバランス感覚が見事に融合し、展開も巧妙。古典派シンフォニーを正統進化させたような作風です。弦楽器が細かく動くのも特徴で、特に第2番のフーガ風の開始するフィナーレなど、腕利きの集まるシュトゥットガルト放送交響楽団の見事な演奏を相俟って素晴らしい効果を上げています。

 



『カリンニコフ:交響曲交響曲第1番&第2番』

カリンニコフは「マイナーの中のメジャー」とでも呼びたくなる、根強いファンの多い作曲家です。貧困生活に耐えながら音楽を学び、チャイコフスキーに認められるまでの存在となりましたが、結核のため35歳の若さで亡くなってしまいます。彼はチャイコフスキー的な西欧風の構成と、ロシア5人組的な民族色を持ち合わせ、長生きすればロシア最大の作曲家になっただろうとも言われています。もっとも人気の高い作品は《交響曲第1番》。この作品を音楽史上もっとも美しい交響曲だと考える人もいるほど豊かなメロディであふれ、冒頭の哀愁漂う主題が期待させるように、全篇がロシア情緒に満ちています。カリンニコフはネーメ・ヤルヴィの得意とするタイプの作曲家で、楽曲のもつ何とも言えない優しさを丁寧に描きだし、迫力にも事欠かないメリハリの効いた演奏を聞かせます。イチオシの名盤!

 



『フィビフ:交響曲全集』

昔から知られるネーメ・ヤルヴィの名盤のひとつ。フィビフ(フィビヒ)は先輩格のスメタナ、ドヴォルザークとともにチェコ国民楽派の草創期を築いた作曲家です。作風は西欧的で民族色はさほど強くありませんが、オーケストレーションはドヴォルザークに劣らず巧みで、交響曲という形式を易々と自分のものにしている感があります。特に第2番と第3番はチェコの音楽史におけるひとつの成果といってよい出来栄えで、聴いておいて絶対に損はありません。若書きの第1番も楽しい!3曲とも魅力的な楽想にあふれ、ゆったりとした緩徐楽章と溌剌としたフィナーレが優れています。2枚組でこの価格というのも嬉しいポイントです。

 



ロト&レ・シエクル 『ベルリオーズ:幻想交響曲』

ストラヴィンスキー:《春の祭典》&《ペトルーシュカ》の時代楽器による録音で2014年のレコードアカデミー賞大賞を受賞し、一世を風靡した奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト。その手兵レ・シエクルは、演奏する作品の時代に合わせて楽器を使い分ける珍しいオーケストラです。こちらの盤の演奏はベルリオーズの生地ラ・コート=サンタンドレで開催された「ベルリオーズ音楽祭」で行われたもので、当時の楽器を修繕して使用するこだわりよう。第5楽章の鐘も当時のものを復元しています。演奏自体の鮮烈さと時代楽器を用いたことによる斬新さ、どちらの点からも賞賛に値する名演で、第2楽章のワルツなど、時代楽器による《幻想交響曲》はこんなに美しいものなのかと驚かれることでしょう。全体的に拍感を強調しており、終盤での迫力&スピード感も十分。ベルリオーズの面白さを鮮やかに、また情熱的に描き出しています。


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ロト&レ・シエクル他 『デュボワ:交響曲第2番、フランス交響曲、教皇庁ミサ曲 他』

フランス・ロマン派音楽の振興団体「Palazzetto Bru Zane」がその研究成果をCDと書籍にまとめリリースしている「Ediciones Singulares」レーベルより、パリ音楽院院長を務めた作曲家、デュボワの巻が登場。貴重な史料(英・仏)満載の、思わず飾りたくなるような素晴らしい装丁の書籍に、フランス語圏随一の奏者たちが演奏する3枚組のCDが付いています。一番の発見はロト&レ・シエクルによる《フランス交響曲》。チェレスタを含む繊細かつ色彩的な管弦楽法が見事で、この作品は当時ドイツやアメリカでも大成功だったといいます。他に《ピアノ・ソナタ》や《ピアノ四重奏曲》、いくつかの声楽曲を収録。


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ブーレーズ(指揮) 『ベルリオーズ:幻想交響曲&レリオ』

もともと続けて演奏されるように構想されていたベルリオーズの《幻想交響曲》と《レリオ》。この2作を録音史上初めて、作曲者の構想通り対にして発売した画期的なアルバムがこちら。ブーレーズが指揮者として最も先鋭的な演奏を繰り広げていた、1960年代~1970年代前半の見事なサウンド・ドキュメントであるとともに、詩的・絵画的な魅力を湛えた歌劇「トロイア人」からの「狩猟と嵐の場」や、ベルリオーズ最大の成功作歌劇「ベアトリスとベネディクト」の序曲、間奏曲、彼の天才が詰まった序曲「ローマの謝肉祭」など、数々の傑作をおさめた「ザ・ベスト・オブ・ベルリオーズ」的アルバムになっています。ブーレーズの古くからの盟友でフランスを代表する、ジャン=ルイ・バローがレリオ役で出演しているのも聴きどころ。メインの《幻想交響曲》はブーレーズも精緻さが際立つ名演で、これは必携の1枚。

 



ノセダ(指揮) 『カゼッラ:交響曲第2番、スカルラッティアーナ』

マーラーやR.シュトラウスの大管弦楽がお好きな方に絶対オススメなのが、イタリア近代の作曲家カゼッラの交響曲です。カゼッラはフォーレに師事し、ラヴェルやエネスコと親交を深め、ドビュッシー、ロシア国民楽派、バルトーク、シェーンベルク、ストラヴィンスキーといった作曲家たちの作品からも影響を受けた人物。その作風の変遷は印象主義から後期ロマン派風、はたまた新古典と幅広いのですが、中でもマーラーとの関わりは深く、当盤に収録された《交響曲第2番》は、マーラーの《交響曲第2番》のパリ初演の6日後に同じパリで初演が行われています。(調性はどちらもハ短調!)

カラフルでゴージャスなオーケストレーション、聴き手の興奮度を高める頻繁なテンポの変化、映画音楽(※)にも通じる楽想・サウンドのカッコ良さ、全篇にみなぎる緊迫感など、オススメポイントはあげてゆけばキリがありません。とても20代で作曲したとは思えない、見事な作品です。後期ロマン派好きでなくとも、第1楽章冒頭の鐘の音や、第4楽章冒頭のスネアの音にわくわくしない人はいないでしょう。2010年に録音されたこちらのアルバムが世界発録音なのですが、未だにあまり知られていないのは不思議というほかありません。

※マンシーニやJ.ウィリアムズらに大きな影響を与えたカステルヌオーヴォ=テデスコはカゼッラの高弟であり、実際にカゼッラは映画音楽とのつながりを持っているのです。

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※第3集には晩年の《交響曲第3番》に加え、「フニクリ・フニクラ」を用いたド派手な管弦楽作品《交響的狂詩曲「イタリア」》が収録されています!(英グラモフォン誌エディターズ・チョイス



 

カエターニ(指揮) 『グノー:交響曲第1番、第2番、第3番』

ハイドンの古典的スタイルを踏襲し、フランスらしい色彩感覚でみずみずしく書き上げたグノーの2曲の交響曲に、新たな名演が登場。カエターニは透明感を失うことなく、引き締まった力強い演奏を聞かせます。しかしこのディスクの価値はそれだけではありません。驚いたことに、おそらく今まで誰も知らなかったであろう未完の第3番が収録されているのです。もちろん世界初録音で、この録音のためにグノーの関係者からスコアの使用許可を取ったという貴重なもの。アンダンテとモデラートを基調に書かれた2つの楽章は、ブラームスの深みすら感じさせる感動的な音楽で、完成されなかったことが本当に惜しまれます。(仏ディアパゾン誌で金賞受賞

 



『バルギール:交響曲 ハ長調&序曲集』

クララ・シューマンの異父弟、バルギールがこんなに見事な作品を書いていたとは…!1864年頃に作曲され、大ヴァイオリニスト、ヨアヒムに献呈された交響曲Op.30は、書体でいえばボールド(太字)のイメージ、線が太く力強い、ブラームスのシンフォニーを予告するかのような雰囲気を持った力作です。もちろんメンデルスゾーンやシューマンの影響も見られますが、それらを指摘するだけでは不十分でしょう。終楽章もしっかり盛り上がり、演奏効果も抜群。併録された序曲にもそうした特徴ははっきりと表れています。ブラームスはバルギールの作品を高く評価していたとのことなので、おそらく両者は影響関係にあったのではないでしょうか。全曲世界初録音で、新たな発見に満ちた一枚です。

 



『ゴルトマルク:交響曲第1番「田舎の婚礼」&第2番』

ブラームスと同時代の作曲家ゴルトマルク。「田舎の婚礼」は農民の結婚式の様子を描いた全5楽章の交響曲で、ブラームスに「明快で完全な作品」と賞賛されました。聴きどころは第1楽章の充実した変奏曲。のどかな結婚行進曲が、管弦楽法の教授でもあった彼の見事な手腕で変奏されてゆきます。なんと親しみやすく、微笑ましい楽想でしょう!第4楽章「庭で」の甘いメロディ(終楽章でも回想される)や、第5楽章「踊り」でフーガ風に展開される楽しげな主題も一度聴いたら忘れられません。

《交響曲第2番》はほとんど録音のない作品ですが、こちらも埋もれさせておくには惜しい佳品。田舎風ブラームスといった趣で、中でも第3楽章トリオ部分の温かみあるトランペット・ソロは特に印象的です。

 



『ラフ:交響曲第5番「レノーレ」』

19世紀に活躍したスイス出身のラフは当時大変著名で、人気のある作曲家でした。彼はシュポアとメンデルスゾーンの作風を受け継いで、絶対音楽とも標題音楽ともとれるような、詩的、絵画的な交響曲の可能性を探りました。彼が残した11の交響曲はどれも見事な仕上がりで、チャイコフスキーやリヒャルト・シュトラウスに影響を与えていると考えられます。(チャイコフスキーはラフを評価し、ブラームスよりも上に見ていました。)

《交響曲第5番「レノーレ」》はゴットフリート・アウグスト・ビュルガーのバラードに基づいて書かれたラフの代表作。三十年戦争によって引き裂かれた2人の恋人の悲劇を描いており、全体は「第1部:愛の幸福」「第2部:別離」「第3部:死しての再会」という3部構成になっています。イメージとしてはメンデルスゾーンとベルリオーズを合わせたような作品でしょうか。チャイコフスキー「悲愴」の第3楽章を思わせる第2部の行進曲や、前楽章の主題をさまざまに回想しつつ、レノーレが死に至るまでを描く第3部(まるで交響詩のよう!)が聴きどころで、このようにイマジネーション豊かな音楽が当時の聴衆の心をつかんだことは想像に難くありません。

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『マルティヌー:バレエ音楽「シュパリチェク」 組曲、ラプソディ・コンチェルト』

マルティヌーがパリ時代に作曲したバレエ音楽のひとつ《シュパリチェク》の嬉しい新録音。チェコのおとぎ話に基づく新古典主義的な作品で、難しいことは一切抜きで楽しめます。ピアノを含むカラフルなオーケストレーションも聴きどころで、このような作品を聴くとマルティヌーこそ「管弦楽の魔術師」と呼ぶのにふさわしいのでは…?という気がしてきます。親しみやすい作品ですが決して単純ではなく、音楽の持つ情報量はシリアスな大作と比較しても引けを取りません。比較的知名度の高い《ラプソディ・コンチェルト》では名手ミハイル・ゼムツォフがヴィオラ独奏を担当。



 

『チャドウィック:交響曲第2番、第3番』

ロシアに「ロシア5人組」、フランスに「フランス6人組」がいるように、アメリカには「ボストン6人組」(※)がいます。そのメンバーのひとり、チャドウィックはアメリカへのヨーロッパ音楽の移植と、アメリカ独自の音楽の発展に尽力した重要人物。ニューイングランド音楽院の院長も務め、門下にはパーカーやコンヴァース、スティルらがいます。

作曲家としても非常に優れた才能を示し、この2つの交響曲ではブラームスとドヴォルザークの間をゆくような、見事な成果を残しています。アメリカ国民楽派の提唱者らしく、《交響曲第2番》ではいち早く黒人霊歌の要素を導入。これはドヴォルザークが渡米するよりも前のことで、《交響曲第9番》よりも約10年早い試みです。ドヴォルザークを招聘したナショナル音楽院の作曲コンクールで優勝した《交響曲第3番》も堂々たる作品で、決然とした楽想のスケルツォや、思わず居ずまいを正したくなる格調高い終楽章は必聴。エルガーなどのイギリス・シンフォニーとの親近性も感じられます。

※チャドウィック、ビーチ、マグダウェル、ペイン、パーカー、フットの6人


【N.ヤルヴィ&デトロイト響のアメリカ・シリーズ】

 



『ビーチ:交響曲「ゲーリック」&ピアノ協奏曲』

ドヴォルザークとほぼ同時代に活躍した、アメリカ初の本格的な女流作曲家ビーチ。20世紀初頭のドイツで演奏され大きな反響を呼んだという《交響曲「ゲーリック』》は、ブラームス的な重みのある曲調にアイルランドの民族的要素が加えられており、ヴァイオリンとチェロの独奏が印象的な第3楽章や、力強い展開を見せる第4楽章など、聴きどころの多い力作です。またピアノ協奏曲は自作歌曲からの引用も含む、旋律の魅力に満ちた作品で、華やかなピアノの活躍にも事欠きません。多彩な曲想がしっかりと纏め上げられており、作曲者のセンスを感じます。同レーベルから出ている歌曲集(8.559191)もお薦めです。

 



ハーゼルベック(指揮) 『リスト/ドップラー:ハンガリー狂詩曲第1番~第6番』

これは目から鱗の面白さ!2011年にリスト生誕200年記念を記念して行われた、19世紀の古楽器オーケストラをハーゼルベックが指揮し、リストの全管弦楽曲を7回に分けて演奏する「ザ・サウンド・オブ・ワイマール」プロジェクトの成果は見事なもので、これまでにNCAレーベルから5巻がリリースされました。第6巻はレーベルが変わってCPOからのリリース、こちらの『ハンガリー狂詩曲第1番-第6番』が最新盤となっています。

これらの作品の管弦楽編曲を行ったのは、今ではフルーティストとして有名な作曲家フランツ・ドップラー。当時はオペラなど大規模な作品の作曲でも評価されていたのです。民族色豊かなこれらの作品は、古楽器のもつ粗野なサウンドがぴったり。まずは有名な第2番からお聴きください。冒頭の数分だけで「この曲は古楽器オケでなくては!」と思っていただけるはず。やはり金管のサウンドが重要ですね……このような演奏で聴くと、ドップラーのオーケストレーションの才にも驚かされます。

 



『ファランク:交響曲第2番』

ベルリオーズと1年違いで生まれたフランスの女性作曲家ファランク。彼女は19世紀前半のフランスで器楽曲の分野に挑戦していた数少ない作曲家のひとりです。ピアニストとして活躍した後パリ音楽院初の女性教授となり、その作品は当時シューマンをはじめ諸外国でも高く評価されていたといいます。彼女の傑出した才能はこの《交響曲第2番》や併録の序曲を聴いても明らか。バランスのとれた形式感覚や木管楽器の使用法など、部分的にはシューマンよりも上手く書いています。第2番終楽章の対位法を駆使したフィナーレはお見事。

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『ルベル:交響曲第4番/リスト:ピアノ協奏曲第1番』

サン=サーンスによって「この難しいジャンルで完全に成功した最初のフランス人作曲家」と賞賛されたナポレオン・アンリ・ルベルの交響曲第4番が発見です。かなりマイナーな作曲家ですが、ドイツ系の交響曲とは全く異なる鮮やかな楽器法、古典を踏まえた見事な形式感覚、巧妙な展開など、聴き手にはさまざまな驚きが待っています。さらにジェレミー・ロレル率いるル・セルクル・ドゥラルモニーの演奏が文句なしに素晴らしく、秘曲好きな方は絶対に見逃せない1枚。名手シャマユが1837年製のエラール・ピアノで聞かせるリストの《ピアノ協奏曲第1番》というもう一つの目玉も!

 



インバル(指揮) 『サン=サーンス:交響曲第1番&第2番』

ドイツの古典的な交響曲の枠組みにフランス的な色彩感や歌謡性を取り込んだサン=サーンスの交響曲第1番は、もっと知られてよい佳曲であると同時に、フランスの交響曲史的にも重要な作品です。ドイツの無名作曲家の作品として初演され、ベルリオーズやグノーに絶賛されました。一度聴いたら忘れられないチャーミングな第2楽章(Marche Scherzo)、オペラの間奏曲のように美しい第3楽章、ハープやシンバルまでが動員される壮麗な終楽章…と、ウィーン古典派からメンデルスゾーン&シューマン、ベルリオーズにマイアベーア、ありとあらゆる要素を盛り込み、見事なバランス感覚で交響曲に仕立て上げたサン=サーンス(作曲時18歳)の手腕には驚くほかありません。この作品にはインバルの意外な名盤があるのをご存知ですか?曲の面白みを最大限に引き出し、迫力にも事欠かない名演奏です。

 



スヴェトラーノフ(指揮) 『チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」』

交響曲第1番「冬の日の幻想」は番号付きの6つの交響曲の中でチャイコフスキーが自分で副題を付けた唯一の作品です。作曲家自身が生涯愛したとされるこの交響曲は、若書きゆえの荒っぽさはありながらも、ふんだんに取り入れられたスラブ的な要素やメランコリックな表現、また終楽章での熱狂など、チャイコフスキーらしい魅力がそこかしこに溢れています。このスヴェトラーノフ盤の演奏は伝説的なもので、指揮者の死の直前、2002年4月にロンドンで行われた最後のコンサートの中の1曲。全くもってそれに相応しい、スケールの大きな熱演となっています。

 



N.ヤルヴィ(指揮) 『タネーエフ:交響曲第4番』

モスクワ音楽院でチャイコフスキーに学び、のちに和声、管弦楽法、ピアノ、作曲法などの教授を歴任、ついには同音楽院の院長まで務めることとなったロシアの作曲家タネーエフ。彼の弟子にはスクリャービン、ラフマニノフ、グラズノフ、プロコフィエフ、メトネルなど錚々たる人物の名前が並んでいます。交響曲第4番は彼の代表作で、ベートーヴェンやブラームス、フランクの交響曲にも似た、力強い音運びが特徴です。叙情性よりも構築性を重んじたというタネーエフ、技術に裏打ちされた楽曲展開の素晴らしいこと!第3楽章の運動性・躍動感に満ちたスケルツォは何度でも聴きたくなりますし、第4楽章 Track.4 の7:00辺り(直前にティンパニの強打があります)からの終結に向けての盛り上がりには、心を打たれずにはいられません。確かにこのフィナーレは「ロシアのブラームス」です。N.ヤルヴィ&フィルハーモニア管の感動的な演奏で。

 



『フランセ:交響曲、管弦楽曲、バレエ音楽』

機知に富んだ作風で知られるフランセの珍しい作品を集めた1枚。《交響曲 ト長調》は古典の香りがするものの、彼らしいエスプリや色彩感に満ちていて、プロコフィエフの《古典交響曲》とは一味も二味も異なる作風に仕上がっています。《生ける天才のためのパヴァーヌ》はもちろんラヴェルへのオマージュ。《バレエの学校》はボッケリーニの作品に基づく楽しいバレエ音楽で、カラフルなオーケストレーションが特徴。こちらの方がプロコフィエフ《古典交響曲》の響きに近く、古典派好きな方にオススメです!

 



ベルニウス(指揮) 『クネヒト:大交響曲(自然の音楽的描写)』

ベートーヴェンの《交響曲第6番「田園」》の着想元になったのではないかと考えられているクネヒトの《自然の音楽的描写》。実際、全5楽章で各楽章に標題が付き、途中で嵐がやってきて最後は喜びの賛歌……と両者の枠組みは驚くほどよく似ています。ベートーヴェンが「田園」について「描写というよりむしろ感情の表現」と語ったのも、クネヒトのこうした作品を意識してのことなのかもしれません。

ともあれクネヒトの《自然の音楽的描写》は、そうしたベートーヴェンとの関連性を抜きにしても十分魅力的な作品です。さらにベルニウスの演奏が素晴らしい!管弦楽による牧歌的な絵画をお楽しみください。天気の良い日に外で聴きたくなるような音楽です。

※併録の序曲やオペラ・アリアも非凡な作品ですが、こちらは《フィガロの結婚》《後宮からの逃走》などモーツァルトからの影響が強く感じられます。「アイオロスの竪琴」序曲でのトルコ趣味にもご注目。



 

バーメルト(指揮) 『S.ウェスリー:交響曲集』

イギリスにおける交響曲の父、ウィリアム・ボイスによって「イギリスのモーツァルト」と称えられた天才型の作曲家サミュエル・ウェスリー。彼の作風がモーツァルト的かどうかはともかくとして、これらの交響曲から聴くことができる楽曲展開の巧妙さと、楽想の豊かさ、印象深さは確かに非凡なものです。すべて1780年以降に作曲されたものですが、全体的にバロックの要素が強く、オルガンやチェロのソロが活躍する《シンフォニア・オブリガート》のような変わった作品も含まれています。もっとも充実しているのはCDの最後に収録されている《交響曲 変ロ長調》でしょう。19世紀に入ってからの作品であるにも関わらず(1802年作曲)バロックと古典派が融合したかのような雰囲気を持ち、特に堂々たる両端楽章の対位法的展開が見事!これには驚きました…。

 

 


バーメルト(指揮) 『ハーシェル:交響曲集』

天王星を発見したことで有名なイギリスの天文学者ハーシェルは、音楽家としても活躍し、20を超える交響曲をはじめ数多くの作品を残しました。彼の交響曲はバロック~古典派の作風で書かれていますが、ひとつひとつの曲に確かな個性が感じられ、いま改めて聴くだけの価値を持っています。たとえば交響曲第8番の第1楽章。この時代の音楽にはちょっと見られない劇的な主題に驚かされることでしょう。夜空の星々を思わせるような楽想が美しい交響曲第13番や交響曲第17番の終楽章もオススメ。全体的に華やかでカラフルなサウンド、流麗な和声進行が特徴です。

 



ハッキネン(指揮) 『F.X.ドゥシェク:交響曲集』

鍵盤奏者としての業績で名前が残っているボヘミア出身のドゥシェク(より有名な、姓が似ているヤン・ラディスラフ・ドゥシークとは別人)。モーツァルトの友人でもあり、前古典派~古典派的曲調の美しいシンフォニーを多数残しています。アーポ・ハッキネンには同レーベルにF.X.リヒターやクラウスの素晴らしいアルバムがありますが、ドゥシェクでの指揮ぶりも実に見事!ヘルシンキ・バロック管弦楽団の溌剌とした演奏は何度聴いても爽快、目が覚めるようです。さらにハッキネンの弾く通奏低音(フォルテピアノ)が絶妙!楽器同士の親密な掛け合いがたまらなく美しい……

 



A.デイヴィス(指揮) 『エルガー:チェロ協奏曲、威風堂々第1番~第5番』

さすがCHANDOS、自国を代表する作曲家のアルバムの制作に関しては、並々ならぬ熱意が感じられます。選曲、演奏、音質、さらにジャケット写真まで含め、こんなに完成度の高いアルバムはそうないでしょう。「ナッシュ・アンサンブル」のチェリスト、ワトキンスがノーブルな演奏を聴かせる《チェロ協奏曲》に始まって、名曲《序奏とアレグロ》《弦楽のためのエレジー》と続き、《威風堂々》(嬉しいことに全5曲!)で締めくくる絶妙なプログラム。エルガーの滋味深い音楽は、このような瑞々しい演奏とクリアな録音で聴いてこそ、という感じがします。《威風堂々》の壮麗なサウンドは言わずもがな、実にドラマティックな演奏で、この5曲のためだけに当盤を買うのもアリでしょう。アンドルー・デイヴィスのイギリスものにハズレはありません。1920年代初頭のロンドンの写真を用いたジャケットも素敵ですね。



 

A.デイヴィス(指揮) 『ホルスト:組曲「惑星」、日本組曲、東洋的組曲』

上記のエルガーと同様の理由で、こちらのホルストもオススメ。第1集は名匠ヒコックスが録音しているのですが、彼の急逝により、第2集はA.デイヴィスが引き受けることになりました。明晰な録音で捉えたスケールの大きな《惑星》が当アルバムのメインですが、カップリングで収録されている《日本組曲》も魅力的です。《日本組曲》は日本人舞踏家伊藤道郎の依頼により、ホルストが《惑星》の作曲を中断して書いたとされるバレエ音楽。「ねんねんころりよ」で有名な子守唄ほか、全編に日本の旋律が用いられています。かつては耳にするのが難しかったこの作品も、最近は録音が増えてきました。A.デイヴィスのものは最上の部類に入るでしょう。



 

A.デイヴィス(指揮) 『ベルリオーズ:序曲集』

A.デイヴィスが得意とするのはイギリス音楽だけではありません。ノルウェーのベルゲン・フィルと組んだこちらのベルリオーズも素晴らしい。ただ華やかに、色彩を拡散させていくのではなく、きちんとコントロールし、まとまりと推進力を持たせているのが特徴。クリアな音質で、ドラマティックなベルリオーズが楽しめます。オケが非常に上手く、ベルリオーズの名盤としてもっと有名になっていてもおかしくない一枚。



 

ボストック(指揮) 『The British Symphonic Collection』

ホルストの交響曲をはじめ、なんとも気になるイギリス近代のオーケストラ作品が多数収録された10枚組BOX。歌曲集《シュロップシャーの若者》で有名なバターワースも交響曲を書いているんですね…録音は1998年から2005年と比較的新しいものが選ばれています。

 



アンセルメ&スイス・ロマンド管 『ロシア管弦楽作品集』

巨匠アンセルメが得意とした、抒情的で色彩的なロシアの管弦楽曲集。意外と聴く機会の少ないグリンカやグラズノフ、リャードフの作品をバランスよく収録しています。シューマンの《謝肉祭》の管弦楽版が収録されているのも貴重。これはミハイル・フォーキンの委嘱によりバレエ音楽として編曲されたもので、アレンスキー、リムスキー=コルサコフ、グラズノフ、N.チェレプニン、リャードフら、11人の作曲家が参加しています。

 



『マスネ:管弦楽作品集』

マスネの持つ色彩パレットの驚くべき豊かさを楽しめる1枚。《ル・シッド》のバレエ音楽は、少し前にリリースされたロト&レ・シエクルの演奏も素晴らしいものでしたが、N.ヤルヴィも負けてはいません。爽快感いっぱいのカラフルな演奏で、スペインの印象を鮮烈に再現します。《チェロと管弦楽のための幻想曲》ではノルウェーの名手、トルルス・モルクの美音を存分に。《絵のような風景》にはかつてデルヴォーの名盤がありましたが、このような新しい録音で聴くのも良いものです。ホルンを効果的に使用した第3曲「夕べの鐘」は、いつ聴いても胸が締め付けられますね……録音のダイナミックレンジの広さが曲をより一層色鮮やかに輝かせています。



 

『サン=サーンス:管弦楽作品集』

とにかく1曲目の《バッカナール》が熱い!特に終結部の熱狂が凄まじいですが、そこにいたるまでの緊張の高まりも見事なもので、エキゾチックなテーマと相俟って迫りくる異国の軍隊を思わせます。《バッカナール》以外の作品も金管・打楽器を豪快に鳴らしたスカッとするような演奏。きびきびとしたテンポで進みつつも、強奏部ではしっかり盛り上げる、ネーメらしい正統派のアプローチです。《死の舞踏》を含む4つの交響詩からマイアベーア風の《戴冠式行進曲》まで幅広く収められていますが、意外なオススメは《黄色の姫君》序曲。ハープのアルペジオを伴った妖艶な楽想で始まるこの序曲、日本をテーマにした作品のなかではかなりの名曲だと思うのですが、いかがでしょう?

【N.ヤルヴィのサン=サーンス】

 



『スッペ:序曲と行進曲集』

今の時代、スッペの作品だけでアルバムを作ってくれるような指揮者はネーメ・ヤルヴィしかいないのではないでしょうか。有名な《軽騎兵》《詩人と農夫》の序曲はもちろん、《スペードの女王》《ボッカチオ》《ウィーンの朝・昼・晩》から《愉快な変奏曲》(※)に至るまで、ネーメならでは(またCHANDOSならでは)の爽快感あふれる溌剌とした演奏・サウンドで、我々を愉しませてくれます。スッペの素晴らしい《レクイエム》をご存知の方もいるかと思いますが、彼はブルックナーと同じく、当時の高名な理論家ゼヒターに師事していました。行進曲ひとつとってみても音楽の流れが素晴らしい。その辺りを味わいながら聴くのもいいですし、元気を出したい時に聴くのもオススメです。

※ブラームスが《大学祝典序曲》で用いたのと同じ学生歌「Was kommt dort von der Höhe?」を主題にしたユーモラスな変奏曲。ブラームスは《大学祝典序曲》を「スッペ風のポプリ(メドレー)」と呼んだそうですが、実際スッペの《愉快な変奏曲》は《大学祝典序曲》より30年以上も前に作曲されています。

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ロッシーニによって「シャンゼリゼのモーツァルト」と呼ばれたオッフェンバック。N.ヤルヴィはこの種の音楽が大得意!これは聴くしかないでしょう!楽しく、優美で、シャンパンのように軽やかな作品をお楽しみください。弦のポルタメントも効果的。(ちなみにスッペは「ウィーンのオッフェンバック」と呼ばれていました。)




 

これは珍しい!《剣士の入場》が抜群の知名度を誇る「ボヘミアのスーザ」ことフチークの作品集。フチークがドヴォルザークに師事していたって、ご存知でしたか?



『ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集(全曲)』

第1番、第8番、第10番など数曲を除くと意外と聴く機会のないドヴォルザークの《スラヴ舞曲集》。ドヴォルザークが大得意なネーメ・ヤルヴィのエネルギッシュな演奏で、全曲がこのお値段!豪快に鳴り響くオーケストラサウンドを存分にお楽しみください!



 

『R.フックス:セレナード第1番&第2番』

なんて気持ちの良い曲なのでしょう……CDプレイヤーにかけた途端、目の前にすがすがしい自然風景が広がります。こんな愛すべき作品が忘れられているというのは、なんとも悲しいことではありませんか。ウィーン音楽院の楽理科教授であったフックス、門下生にはマーラー、シベリウス、フランツ・シュミットなど錚々たる顔ぶれが並んでいます。あのブラームスも賞賛した作曲技法と洗練された作風を、アーベントロートの設立した名門ケルン室内管のさわやかな演奏でお楽しみください!


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※当時これら5つのセレナードがフックスの代表作として大変な人気を博していました。マーラー的な雰囲気すらある第5番では、ヨハン・シュトラウスの有名なモチーフも引用されます。

 

 


『マイアベーア:フランス・オペラからの序曲と間奏曲集』

グランド・オペラの成功によって19世紀フランスの音楽界を席巻したものの、その後瞬く間に忘却の彼方へと追いやられてしまった作曲家マイアベーア。今現在でも再評価が行われているとは言い難く、熱心なオペラ・ファンでない限り、一般に知られている曲は「戴冠式行進曲」くらい、という状況です。

そんな中マイアベーアの没後150年となった2014年に、彼の不当に低い評価を覆してくれるかもしれない、素晴らしいアルバムがリリースされました。ベルリオーズやサン=サーンスが賛辞を贈り、ワーグナーにも影響を与えたマイアベーアの先進的な管弦楽法を、存分に味わうことのできる1枚です。このアルバムを聴いた方は、どうして今までこの種のアルバムがなかったのだろうと不思議に思われることでしょう。ロッシーニやオッフェンバックの序曲集は容易に入手できるのに……

演奏は今注目の若手指揮者、ダレル・アンによる才気に満ちたもので、ルターのコラール「神はわがやぐら」が美しく響く《ユグノー教徒》序曲、まるで交響詩のような豊かさを持つ見事なプロローグ《ディノラ》序曲、そして鮮やかな楽器法が冴えわたる《予言者》の序曲(後半にフガートもあり!)&「戴冠式行進曲」など、目から鱗の連続。シャンパンのように華やかな「戴冠式行進曲」の演奏がまた素晴らしく、見事な締めくくりとなっています。是非多くの方に聴いていただきたい1枚です。



 

アブラヴァネル(指揮) 『サティ:バレエ音楽全曲&ピアノ作品からの編曲集』

ちょっと意外な名盤。DISC1にはサティの書いた三つのバレエ音楽《パラード》《メルキュール》《本日休演(ルラーシュ)》に加え《風変わりな美女》《「真夏の夜の夢」のための5つのしかめ面》が収録されています。DISC2はアルバムタイトルにもなっている『サティへのオマージュ』であり、ドビュッシー編曲の《ジムノペディ》、プーランク編曲の《グノシエンヌ》他、ミヨー編の《ジャック・イン・ザ・ボックス》、ロラン=マニュエル編の《星たちの息子》、デゾミエール編の《梨の形をした3つの小品》、作曲者自編の《馬の装具で》を収録。音の良さも特筆されます。

 



 

『グローフェ:ミシシッピ組曲、グランド・キャニオン組曲他』

グローフェはガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》のオーケストレーションを行ったことで有名な、アメリカの作曲家。彼はオーケストラを使って壮大な光景を描くのを得意とし、数々のスペクタクル的音楽を作り上げました。代表曲である《グランド・キャニオン組曲》をはじめ、《ミシシッピ組曲》《ナイアガラの滝組曲》等々。このアルバムでも「豪雨」「瀑布の轟き」「水力発電所」といった情景を大迫力のサウンドでお楽しみいただけます。「マルディ・グラ」はかつて有名なクイズ番組で使われていたことがあるので、聴いたことのある人もいるかも…?

 

 


マリナー&ASMF 『ウォルトン:スピットファイア』

もともとはイギリスの作曲家ウォルトンが、戦闘機スピットファイアを描いた同名映画のために作曲した音楽。非常に評判が良かったため、のちに演奏会用に編曲されました。エルガーの《威風堂々》のような愛国的な楽想を持つ「前奏曲」と、スピットファイアを組み立てる航空機工場の場面で用いられた、切迫感ある「フーガ」からなり、最後は両者が組み合わされ感動的なエンディングを迎えます。これぞイギリス音楽!マリナーによる理想的な演奏&他にも戦争をテーマにしたウォルトンのカッコいい音楽を楽しめる、という点でこのアルバムがイチオシ。


 


『グングル:ワルツ、ポルカ、マーチ、ギャロップ集』

これは楽しい!ヨーゼフ・グングルはショパンやシューマンと同時代のハンガリーの指揮者、作曲家で、彼は生涯に436曲ものワルツや舞曲、行進曲を書きました。グングルの作品は軽やかなメロディと軽快なリズムを持っていて、続けて聴いていても全く退屈しません。中には美しく味わい深い作品も含まれており、たとえば《海の上の夢》Op.80や《アモレット・タンツェ》Op.161のような比較的規模の大きなワルツに作曲家の力量がよく表れています。Op.319やOp.182では楽員たちの声による楽しい演出も。また彼もシュトラウス2世のように「常動曲」を書いており、Op.317ではコミカルな楽想と管弦楽の鮮やかなヴァリエーションを楽しめます。

このアルバムの価値をさらに高めているのがシモニス&ニュルンベルク・シンフォニカーの溌剌とした演奏。シモニスはほかにビルセアイレンベルク(《森の水車》が有名)のワルツ&ポルカ集をリリースしています。シリーズをまとめて聴けばワルツ、ポルカ、カドリーユ、ギャロップ、マーチといった軽音楽の世界にはまってしまうかも?! 



 

アンダーソン(指揮) 『ルロイ・アンダーソン・コレクション』

指揮者、作曲者ルロイ・アンダーソンの生誕90周年(1998年当時)を記念した自作自演集。《そり滑り》《ラッパ吹きの休日》のような有名作品はもちろん、あまり知られていないものまで2枚組に47曲をたっぷりと収録。作品・演奏ともにウィットに富んでおり、何度聞いても飽きがきません。自作自演ならではの味わい深さで、アルバム・ジャケットのイメージそのままの「古き良きアメリカ」を感じることができます。

 



『トニー・バンクス:管弦楽曲「セブン」』

70年代プログレッシヴ・ロックの雄として知られる「ジェネシス」のキーボード奏者、バンクスが作り出した不思議なオーケストラ曲《セヴン》。ニューエイジ風だったり、ゲーム音楽のようだったり、全篇が深く印象に残る作品です。例えるなら、全トラックが重要シーンの映画音楽のよう…バンクス自身もピアノで参加しており、演奏は名門ロンドン響です。

 



『ジャズ・ノクターン~ジャズ・エイジのアメリカ協奏曲集』

《ラプソディ・イン・ブルー》はこれが世界初録音となる省略なしの完全オリジナルヴァージョン。バックがジャズ・バンドだからオリジナル、というわけではありません。当アルバムの指揮者ローゼンバーグが今から30年以上前にガーシュインの兄アイラから貰ったという、手稿譜のコピーを用いて演奏しているのです!つまり従来削除されていた部分が復活しているということで、これは貴重。この録音ではバンジョー等の音もはっきりと聞こえ、オケ版を聴き慣れている耳には斬新です。演奏も綺麗すぎないところが良く、《バンジョーとオーケストラのための組曲》などその他の作品もかなり楽しめます!



 

『夢のあとに/白鳥~癒しのチェロ・アンサンブル』

山田和樹さんの「指揮者を目指すきっかけになった曲」としてラジオで紹介され、にわかに注目を集めたアザラシヴィリの《無言歌》。そのとき放送されたのが、こちらのアルバムに収録されている演奏です。グルジアの人々の愛してきた哀愁漂う旋律が多くの方の琴線に触れたのでしょう。放送後、当アルバムは一躍ベストセラーとなりました。《白鳥》《夢のあとに》《亡き王女のためのパヴァーヌ》など、その他の収録曲も極めて美しい演奏、編曲で、幅広いリスナーの方にオススメいたします。

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