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バレンタインデー特集~なぜ「ラフマニノフの2番」は恋愛の曲となったのでしょうか?

カテゴリ : Classical 

掲載: 2016年02月10日 12:00

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番

「恋愛の曲」として真っ先に思い浮かぶのは、ロシアの作曲家で名ピアニストでもあったラフマニノフ(1873~1943)のピアノ協奏曲第2番です。

20世紀の最初の年、1901年に作曲され、同年にラフマニノフ自身のピアノにより初演されると大評判を呼びました。この作品の成功により、ラフマニノフの作曲家としての地位も確固たるものになりました。

ちょうど同じ頃、1877年にエジソンが発明した蓄音器が一般に普及しはじめ、1925年にマイクロフォンによる録音が開発されると、ラフマニノフはコンポーザー=ピアニストとして数多くの録音を行うようになります。ピアノ協奏曲第2番も1929年に自ら録音し、これは戦前非常に有名なレコードとなり、現在もCDで聴きつがれています。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がクラシック・ファンだけでなく、一般に広く知られるようになったのはラフマニノフ没後、1945年のデヴィッド・リーン監督のイギリス映画『逢びき』によってです。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の切なく甘美な旋律が、中年の淡い不倫の恋を描いたメロドラマのムードをいやが上にも高め、多くの映画好きを魅了しました。この映画は1946年のカンヌ国際映画祭のグランプリと批評家賞を受賞。日本でも1948年に公開され、人気を呼びました。このときに「ラフマニノフの2番」=「恋愛の曲」というイメージが結びついたようです。

【参考映像】映画『逢びき』オリジナル・トレーラー

その後も、この「ラフマニノフの2番」の人気は衰えることなく、最近でも漫画「のだめカンタービレ」の重要な場面の音楽として使用されましたし、フィギュアスケートの浅田真央も2013-2014シーズンのフリーでこの曲の第1楽章を用いていたことは記憶に新しいところです。

おすすめCD

(1)ラフマニノフの自作自演 1929年録音

本文でも触れた、作曲家自身による記念碑的な録音です。SPレコードの時代の録音なので、音は古いですが、ラフマニノフの卓越したテクニックと、早めのテンポによる端正なスタイルの演奏は極めて印象的です。

(2)ワイセンベルクの演奏 1972年録音

ブルガリア出身のテクニシャン、ワイセンベルクによるスタイリッシュな演奏。大指揮者カラヤンと組んだ演奏で、テンポを落とした第2楽章の演奏は殊に有名です。

【参考映像】
ワイセンベルクのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番~第3楽章より
(CDとは別の機会の演奏です)

(3)オルティスの演奏 1984年録音

1950年ブラジル生まれの名女流ピアノ奏者、クリスティーナ・オルティスの代表的名盤です。イギリスの作曲家アディンセルが1941年のイギリス映画『危険な月光』の主題曲として作曲した「ワルソーコンチェルト」とのカップリング。『危険な月光』の制作者は、当時存命中だったラフマニノフに作曲を依頼したものの交渉は決裂、その結果アディンセルに声がかかったと言われています。監督によってラフマニノフの楽譜が揃った部屋に閉じ込められ、缶詰にされて作曲を行ったようです。このCDではラフマニノフ作品との聴き比べが楽しめます。

(4)河村尚子の演奏 2013年録音

1981年生まれの若手実力派、河村尚子の最新録音で、レコード芸術誌特選盤や「CD屋さんが選ぶ『クラシックCDアワード 2014』」国内アーティスト部門で第1位に輝くなど、高く評価されました。透明感と力強さが両立した新時代のラフマニノフ演奏です。

【参考映像】
河村尚子のラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番~第1楽章
(CDとは別の機会の演奏です)

もう一つの「ラフマニノフの2番」~交響曲第2番

ラフマニノフといえば、ずっとピアノ曲の作曲家というイメージがついて回っていました。彼は楽器編成にピアノを含まない交響曲も3曲残していたのですが、クラシック・ファン以外に知られることはありませんでした。
ところが、1994年フジテレビのドラマ『妹よ』の中で、唐沢寿明が演じる高木雅史の愛好する曲として交響曲第2番の第3楽章が流れ、一躍この甘美な旋律をもつ作品が広く知られることとなりました。このテレビドラマが平均視聴率24.6%の超人気ドラマだったからです。当時はインターネットが普及する前の時代で、翌日から「ラフマニノフの2番」の問い合わせがレコード店に殺到する事態となりました。筆者自身、レコード店の店員としてドラマ放映の翌日朝から「ラフマニノフの2番」のCDを下さい、という問い合わせを受け、ドラマを見ていなかったため交響曲第2番なのかピアノ協奏曲第2番なのかわからず、立ち往生した苦い思い出があります。

【参考映像】
ラフマニノフ:交響曲第2番~第3楽章
ロペス=ゴメス指揮 シモン・ボリバル交響楽団 2009年収録

ピアノ協奏曲第2番といい、交響曲第2番といい、映画やテレビで広く人気を集めることになったことを考えると、ラフマニノフの音楽自体が親しみやすく、ドラマティックであり、具体的なイメージを喚起するものである、ということが言えそうです。

おすすめCD

(1)ビシュコフ指揮 パリ管弦楽団 1990年録音
テレビドラマ『妹よ』の中で、唐沢寿明演じる高木雅史がかけたのはこの演奏のCD。ドラマ放映後は、CDに『妹よ』で使用されたことを示すシールが貼られて販売されました。ロシア、サンクトペテルブルク出身のビシュコフが、当時音楽監督を務めていたパリ管弦楽団を指揮した名盤です。

(2)デュトワ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1991年録音
ラフマニノフがピアニストとしてしばしば共演したフィラデルフィア管弦楽団を、スイスの名指揮者で、長くNHK交響楽団を指揮していることで日本とも関係の深いデュトワが振った録音。交響曲第2番を含む3曲の交響曲と、交響詩2曲、合唱交響曲『鐘』なども入った、お得な4枚組廉価ボックスです。

(3)プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナル管弦楽団 1993年録音
実にスマートに磨かれた表現が全編に行き渡っています。新しい世代の演奏家を思わせる透明度の高さは、従来のロシア人指揮者やオーケストラの演奏とは一線を画したもの。知的な構築性を聴かせてくれます。新しい時代を想起させるラフマニノフがここに描かれています。

(4)山田和樹指揮 仙台フィル 2013年録音
小澤征爾、佐渡裕に続く、世界を舞台に活躍する日本の若きマエストロ、山田和樹の最新録音です。山田和樹はこの作品を得意とし、日本だけでなく世界各地でも演奏しています。参考映像もご確認ください。

【参考映像】
山田和樹指揮のラフマニノフ:交響曲第2番~第3楽章
モスクワ市交響楽団 2013年収録(CDとは別の機会の演奏です)

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