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アーチ・エネミー最新作『WAR ETERNAL』インタビュー

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アーチ・エネミー

 

「アンジェラ・ゴソウ脱退、後任シンガーにジ・アゴニストのアリッサ・ホワイト=グルーズ加入」という衝撃の展開を見せたアーチ・エネミー。今後の動向が注目される中でリリースされる、新体制による最新作『WAR ETERNAL』(6月4日発売予定)。その先行試聴会が、4月9日 川崎・クラブチッタでファン参加のもと行われた。世界中のファンが期待している本作を、まさに「世界最速」で聴けるのみならず、マイケル・アモット、シャーリー・ダンジェロ、そしてニュー・シンガーのアリッサのメンバー3人をゲストに迎えるという、これ以上ない最高のシチュエーション!

先行試聴会の模様をお伝えする前に、マイケル、シャーリー、アリッサが、今回インタビューに応じてくれたので、まずはそれをお届けしたい。最新作に対するメンバーの強い自信が伝わってくる、熱い話を聞くことができた。

【インタビュー】
●タイトルトラック“War Eternal”、「これぞアーチエネミー!」と呼ぶにふさわしい、素晴らしい楽曲だと思いました。どのような点を意識して制作されましたか?

(マイケル):実は今回のアルバムに向けた最初に書いた楽曲の一つなんだ。メインになるアイディアは一年くらい前、僕がアメリカに行って、ギタリストのニック(・コードル)のホーム・スタジオで作った5曲のデモの中の一つだね。どんな曲を目指したかというと、とにかく勢いだね、これは。メリハリとか何とかいうよりも、蒸気機関車が突っ走っていくような勢いのあるものにしたかった。そのノリに合わせて歌詞のほうも、『自分を信じて突っ走れ』 というようなものになったんだ。

●“War Eternal”から、『自分を破壊/支配しようとしているものと戦おう』という強いメッセージを感じたのですが、歌詞について少しお話し頂けますか?

(マイケル):僕の書く歌詞、これはアリッサが書く歌詞にも共通して言えることかもしれないけれども、基本的には人間が生きていく上での感情、自分達が考えていることをできるだけ深く掘り下げた表現をしたいと考えている。掘り下げた先に秘められているものをどう表現していくかとなると、ファイト・ソング、つまり何かと戦うことで表現していく、という曲になることが多いような気がするね。

●アルバム・ジャケットのアートワークについて何かヒントとなるようなことがあればお聞きしたいのですが。

(マイケル):自分なりに漠然と考えていたコンセプトがあったんだけれども、それを具体的に絵にしてくれるアーティストを見つけるのにちょっと時間がかかってしまった。最終的にルーマニアの女性アーティストがあのアートワークを完成させてくれたんだけどね。僕の方から簡単なスケッチを送って、仕上げてもらったんだ。

概念的には、赤ん坊を囲んでいるのは、ヨハネの黙示録に出てくる四騎士のイメージだ。お金や権力を体現する人物として描いている。着ている服も宗教を思わせるようなものだけれども、その服を「制服」と解釈して、企業などに囚われた人の姿を描いていると思ってもらってもいい。

そこに純粋さや罪の無さを象徴する存在として赤ん坊が生まれた、と。「生まれてきたものはこうあるべきだ」という既成概念が形成された社会にね。今の社会というのは、自分らしさみたいなものに強くこだわる人には、なかなか生きにくい世界だと思うんだよね。
(アリッサ)赤ん坊を抱いているのはいわゆる「死神」と考えてもらってもいいわね。生まれながらに死者の手におちている赤ん坊、死んだような社会の一員になったような、というように捉えてもらってもいいと思う。

(マイケル)それがタイトル『War Eternal』にもつながっているということだね。永遠に終わらない戦争。いわゆる戦争ではなく、自分に忠実であるために戦わなくてはならない状況が永遠に続くと。でも、それに負けるな、自分を大切にしろ、というメッセージが込められているんだ。

●「このアルバムには、これまでに向かったことのない方向性がいくつかある」との旨のコメントを読んだのですが、この点についてお話しいただけますか?

(シャーリー)基本的にはアーチ・エネミーらしいサウンドがあるわけで、それを忠実に守るという部分がある一方、初めて踏み込むエリアにサウンドをどんどん広げたいという思いがある。そうした方が長い目で見れば、やはり面白いことができると思うしね。路線は変わらず、そこにどんどん新たな要素が加わっていくと。ただ今回、僕らの場合、シンガーが新しくなったという、それだけでずいぶん趣きは変わったんだけれどね。

(マイケル)具体的に言えば今回、初めて本物のオーケストラをいくつかの曲で使っている。これまでキーボード・サウンドは取り入れたことはあるが、本物のオーケストラを使うというのは初めてだ。

あと今回のアルバムは非常に音楽性が高いものになっていると実感しているよ。メロディも充実しているし、哀愁や、怒り、悲しみといった、あらゆる強い感情が表現されていながら、曲調の面でも、歌詞の面でも、それらが全てうまく収まっている。それが自分たちの満足感にもつながっていると思う。

●まさにおっしゃられる通り、様々な感情が込められているという点が、アーチ・エネミーの音楽の大きな魅力の一つであると私も感じています。

(マイケル)95年~96年、このバンドを始めた段階でのコンセプトとして、これまでにやってきたことをすべて組み合わせたような音楽にしたいという思いがあったんだ。デス・メタルやスラッシュ・メタルをルーツとした音楽に、またそれとは違う感情を表現できる部分を持ち合わせたバンドに、というのが最初の発想だった。

僕にとって「良い音楽」というのは、そういったあらゆる要素をすべて持ったものだ。喜びや幸せ以外にも、様々な色合いの感情の発露があって然るべきだとね。アーチ・エネミーとしては一つの感情に絞るとか、狭い範囲の感情表現に終わることなく、メランコリックなメロディに様々なフィーリングを込める。そう最初から心がけて作品を作ってきたつもりだよ。

●次は新メンバーのアリッサにお聞きします。Burrn!誌で挙げていた、「人生を変えた5枚のアルバム」を見て、ノー・ダウトやジェフ・バックリィといった、HR/HMシーン以外のアーティストが入っているのが非常に興味深かったです。ご自身の音楽的背景についてお話し頂けますか?

(アリッサ)実は私は、そもそも演劇をやっていて、しかもステージに立つ方でなく、舞台監督など裏方を担当していたの。だから最初、人からバンドに誘われた時も、自分が表に立つというよりも、衣装を担当するとか、そんな役割を考えていたくらいだった。ただ、その頃、ノー・ダウトの『Tragic Kingdom』を改めて聴く機会があって、その時に「女の子でもここまでできるんだ!」という衝撃を受けた。当時十代だった自分にとって、バンドでフロントに立つということが、初めてすごく楽しそうなものだと思えたの。じゃあやってみようかな、ということでバンドを始めたのが、音楽の世界で表舞台に立つきっかけね。

基本的にはメタルとパンク、これが私の二大フェイバリットだけど、割と幅広い音楽を楽しめるタイプだから、激しくてファストでエナジェティックものに魅かれる部分がありつつも、例えばジェフ・バックリィのような、非常にピュアな感情表現というのかしら、音は激しいものではないけれども、非常に緊張感のある雰囲気やヴォーカルのパワーから伝わってくるものにも魅かれる部分がある。自分がパフォーマンスをする際にはへヴィなものが好きだけど、「聴く」という立場だと、色んな意味でのパワーを感じさせる音楽を好んで聴いているという気がするわ。

●アルバムが発売された後、ファンが気になるのは来日公演です。単独公演はもちろんのこと、日本のファンとしては、やはりラウドパークへの参戦も期待してよろしいでしょうか(笑)?

(マイケル)自分としては、毎年日本に来ているつもりだよ(笑)

(シャーリー)僕は毎日でも、という感じだけど(笑)

(マイケル)ラウドパークは本当に大好きなんだ。日本のへヴィ・ミュージック・シーンを活性化させる役割を果たした非常に重要なフェスだと思う。ラインナップが常にバラエティに富んでいるのがいいよね。是非、また出演したいと思っているよ。

(注:後日「ラウドパーク14」への出演が正式決定!)

●今回試聴会に参加される方をはじめ、新作を心待ちにしている日本のファンの皆さんへ、改めてメッセージをお願いします。

(マイケル)新作は日本のファンがアーチ・エネミーに期待するものすべて、あるいはそれ以上のものを持っている作品だと思っている。曲作りの面でも、音作りの面でも、パフォーマンスの面でも新たなレヴェルに到達できたという実感がある。今後、自分でも一生ずっと誇りに思える作品になったということを伝えたいね。

(シャーリー)僕たちは『WAGES OF SIN』で重要な一歩を踏み出したと思うんだけれども、このバンドにとってあの時以来の、非常に大きな一歩となる作品になったと考えているよ。

(アリッサ)今回、アーチ・エネミーに参加するにあたって、私には具体的に果たすべき役割があった。これまでにこのバンドがアンジェラとともに確立してきたものに敬意を払うと同時に、それに萎縮してしまうのではなく、自分らしさや、このバンドに必要とされるものをどんどん出していかなくてはならないということ。操り人形のようにただの代役として存在するのではなくね。

今回、ベストは尽くしたと思うし、このバンドのファンでもあった私の立場から見ても最高のアルバムになったと思う。もちろんこのバンドのシンガーになった自分の視点から見てもね。今まで自分が関わってきた作品の中でも一番満足のいくものになったわ。



【先行試聴会レポート】
フラッグ持参の強者も見かけられるなど、熱いアーチ・エネミー・ファンが集結した4月9日の川崎・クラブチッタ。今回、クロサワ楽器のご協力の元、マイケル・アモット・モデルのギター展示があり、開始前にはそれを手に記念撮影をする人の姿も。

20:00を過ぎ、いよいよ試聴会スタート。まずは先行シングル“War Eternal”のビデオ・クリップでウォーミング・アップの後、アルバムの冒頭を飾る2曲、“Tempore Nihil Sanat (Prelude in F minor)”~“Never Forgive, Never Forget”がさっそく披露され、会場のテンションも一気に上がったところで、マイケル・アモット、シャーリー・ダンジェロ、そしてアリッサ・ホワイト=グルーズが、ファンの歓声に迎えられ、ついにステージ上へ!

3人の挨拶の後、第2弾ビデオ・クリップ“No More Regrets”を世界初公開。何でも当初の予定には無かったものの、完成したばかりのクリップを日本のファンに、いち早く見てもらいたいとのバンドの意向で急きょ組み込まれたとのこと。まさにWORLD EXCLUSIVE!ここで、マイケル、シャーリー、アリッサへのインタビュー。「アンジェラ脱退~アリッサ加入」の経緯、レコーディング時の模様などが語られた後、3人がそれぞれオススメのアルバム収録曲を紹介。本人解説の元、3曲が披露された他、マイケルの提案で、今回MCを務めたトゥルーパー・エンタテインメント 宮本氏オススメの1曲も。紹介された楽曲は以下の通り。

・シャーリーのオススメ曲“You Will Know My Name”(アルバム6曲目)
・アリッサのオススメ曲“As The Pages Burn”(アルバム4曲目)
・マイケルのオススメ曲“Time Is Black”(アルバム9曲目)
・宮本氏のオススメ曲“Stolen Life”(アルバム8曲目)

最後はファンとの交流タイム。「Q&Aコーナー」と、「サイン入りグッズ抽選会」も大いに盛り上がりを見せ、試聴会は終了となった。

今回聴くことのできた楽曲は、どれもアーチ・エネミーならではの流儀が貫かれた、素晴らしいものばかりであった。特に“Time Is Black”は、インタビューでマイケルが語っていた、始めて生のオーケストラを取り入れた楽曲だが、彼ららしさは全く失われていない、まさに「新境地」と呼ぶにふさわしい1曲だ。また全曲を通してメロディがこれまで以上に強力で心揺さぶるものとなっている点も見逃せない。

メンバーも絶対の自信を見せる最新作『WAR ETERNAL』、ぜひ期待して頂きたい!

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